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閲覧数順 2016年12月05日更新

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英語圏から帰国した子どもの教育

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英語学習方法

英語圏で数年過ごし帰国する子どもの教育についてのご質問への回答です。
早期英語教育などへのおたずねと合わせて、関心の高い問題ですね。

日本のInternational School に入れるべきか、それとも日本の学校にいれるべきかという質問です。

最初にお断りしなくてはいけないですが、個々のケースにより影響、対応、将来への展望などは大きく異なります。 子どもの年齢、能力、性格、環境を個々に考慮することも必須です。 

それら個々のケースを一番把握しているのは親であり、単にメールで相談を受ける私ではありません。 従いまして、アドバイスはあくまでも、科学的な研究証拠に基づいた客観的、一般的なものだと理解して下さい。

その証拠に基づいた一般的なPros & Cons (Advantages & Disadvantages)を提示しておきます。 

≪例≫

子どもの年齢: 6歳~10歳(小学校入学から低学年を終える年齢)

生まれ: 日本

親: 両親とも日本人。(家庭は英語と日本語とのバイリンガル環境ではない。CD,DVD,会話学校などでの英語学習は脳の発達上バイリンガル教育には成りえない。 生後六カ月までに、2言語でのinteractionを行うことがバイリンガルには必須。)

英語の経験: 5歳~7歳程度(英語圏の幼稚園または小学校を体験出来る年齢)に英語圏に居住。 現地の幼稚園や学校に通う。 その結果ある程度の英語を理解するようになる。 英語での日常活動として「読み書き」は英語の方が得意となるケースが多い。

日本語の経験: 家庭では両親と日本語を使う。 読み書きを親が教えるケースが多い。学校教育で日本語を使っているわけではないので、「読み書き」能力は同年齢の日本の子どもより低いケースが多い。

International School に通うことのPros:

1. 英語圏で身につけた英語の読み書き能力を正しく伸ばすことが可能(学校の指導方針にもよります)。

2. 英語でのコミュニケーション能力も年齢に合わせて発達させることが可能。

3. Critical Thinking の基盤を習得することが可能(学校の指導方針が大きく影響します)。

4. International Baccalaureate Program のある学校の場合、高校卒業後の海外進学が容易になる。

5. International Baccalaureate Program のない学校だとしても、高校卒業時、または高校在学中の英語圏留学が容易となる。

International School に通うことのCons:

1. 学校以外での環境が日本社会なので英語能力が英語圏に居住しているほどは効果的に伸びない。 社会での経験により脳が習得する言語能力(Practical ability of languageと呼ばれ、言語の発達に非常に重要)は期待出来ない。

2. 日本の学校に行くよりも高い英語能力がついたとしても、バイリンガルとしての脳として育ってはいないので、Native Speaker レベルには到達する可能性は低い。 例えば、16才時点で、カナダやアメリカの16歳と同等の英語力を持つことは不可能。

3. 正式な学校教育を受けていない日本語の読み書き能力が不完全になる可能性が高い。

バイリンガル(2ヶ国語を不自由なく使える)に対して、セミリンガル(半言語。 2つの言語のどちらにも不自由がある。)という状態に陥る可能性が否定出来ない。

アメリカなどでの移民家庭で育つ子どもに観察されることの多いセミリンガルは、最近大きな問題として研究がなされている。 セミリンガルはどちらの言語においても自己を十分表現することが出来ず、どちらの社会にもうまく適応出来ないという非常に中途半端で心理的負担が非常に大きい状態。

(*個人的にもセミリンガルの子どもー日本に帰国後6年後ーを指導したことがあります。)

日本の学校に通うことのPros:

1.日本語能力が日本人として十分育つ。

2.居住する社会と、学ぶ言語との環境が一致するので、高い日本語能力発達の可能性がある。

日本の学校に通うことのCons:

1.英語圏で身につけた初歩の読み書き能力は、使わなくなることで脳が忘れてしまう。

2.英語能力は育たない。

3.英語能力を維持、または発達させるためには、学校外での活動が必要となり、時間的金銭的、心理的負担が大きい。

4.Critical Thinking 能力にしても、3と同じく学校外に依存することになる。


これらが、言語面からだけから考えられるPros & Cons の一部です。
個々の状況により、まだ他にも色々なことが起こってくると思います。

このようにひとつづつ要因を分析し、Pros, Cons が個々の子どもにどう当てはまるかを考えて下さい。 そうして、自分の子どもの現在、将来にベストだと思える選択をして下さい。  それが出来るのは親だけですね、残念ながら。

Good Luck.

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