続 流れを読む 飲食編 - 各種の新規事業・事業拡大 - 専門家プロファイル

下村 豊
株式会社CSプランナー 代表取締役
経営コンサルタント
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続 流れを読む 飲食編

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  1. 法人・ビジネス
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これまで何度も、時代の流れを読む重要性をお話している。


過去は、液晶テレビ、輸入車、カーシェア、百貨店・大型量販店ばなれ、牛丼、マクドナルドの業績低迷などを述べてきた。


今回は、飲食店関連の営業支援から、飲食編を取り上げる。


現在は、内食ブームと言われ、外食産業の業績が厳しい。


中でも、若者のアルコールばなれで、居酒屋関連の落ち込みが激しい。


毎日、主要駅周辺の飲食店まわりをしているが、繁華街ではなく住宅街近くの居酒屋でも、280円生ビールの看板を至るところで見かける。


生ビールをウリにして集客、料理で売り上げを伸ばしたい、という思惑だろう。


また、隣の店が280円生ビールの看板を出していれば、客を盗られたくないと近隣の居酒屋も280円生ビールの看板を出している。


元は、大手居酒屋チェーン店が始めたのがきっかけだ。


それでは伸びているか、というと伸びていない。


理由は、それほど単純ではないだろうが、素人考えでもその要因のひとつは分かる。


それは、ビールばなれだ。


現在のビールの年間消費量は、最盛期に比べが50%近く減っている。


それなのに、横に倣えで、280円生ビールでは、集客には結びつかないのではないか。


ここで、少し居酒屋から離れて他業界の話をしてみたい。


コンビニエンスストアでは、ワインの品揃えを増やしていると言われている。


少し前の円高で、輸入ワインが安価で仕入れることができるようになったことに加え、従来のワインといえばフランスという意識が、チリ、スペイン産のワインが見直され、さらに安価なものが売れている。


ワインが売れれば、それに伴って、今までにない惣菜が売れ、客単価が上っている。


こんなところにも、ヒントがあるのではないか。


ちなみに、アルコールの消費量だが、ビール以外でも、日本酒が最盛期に比べ半減。


焼酎は、微増。


ワインの全体の消費量は、最盛期(赤ワインブームを除き)に比べ横ばいで推移している。


こんなところでも、時代の流れを読み、品揃え、メニュー展開することで、他と違う集客というのが考えられるのではないか。


飲食店経営者の皆様、世の中は内食ブームと言われていますが、毎日、同じ食事では、消費者も飽きているはず。


また、多くの家庭では、油ものを避けている。


世の中で言われているヘルシーだけが理由ではなく、手間ということで、家庭での揚げ物や本格料理は減っている。


ならば、毎日は無理でも、たまには本格料理を食べたい消費者を、数少ない頻度でも、再来店客にすることが重要であり、できないことではない。


ちなみに、大手ファミリーレストランのサイゼリアでは、デカンタワイン500mリットルが、350円ぐらいだった、と思う。


もちろん、それにあわせたメニューも必要になるが、試しにやってみて、成功したら、ぜひ、知らせて欲しい。









個人飲食店は、将来に渡って無くなりません。大手外食チェーンのように、一律、大雑把な味を求めている人ばかりではありません。このままでは満足できない個人飲食店の経営者様、ぜひ、ご相談下さい。

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