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山中 伸枝
山中 伸枝
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閲覧数順 2016年12月08日更新

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ヘッジファンドについて考える。投資額と報酬、オフショア籍の理由

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「ヘッジファンドの収益率は高い」「良いファンドを購入すると儲けられる」「富裕層が投資しているファンド」というイメージを持たれていると思います。また、「得体が知れない」「危険」というイメージをお持ちかとと思います。

個人投資家としてヘッジファンドとはどのようなものかを、紹介したいと思います。

ヘッジファンド(hedge fund)の語源は、ファンドで株式を購入した際に、株価下落に備えて、先物取引で当該株を売っておくことで、リスクを回避するなどの、ヘッジを掛けているファンドと言う事で、ヘッジファンドと言いだしたとされています。
現在では、様々な手法で利益を追求していますので、ヘッジを掛けると言う意味のヘッジファンドにそぐわない私募のファンドもヘッジファンドとされています。

通常は、私募によって富裕層や機関投資家から大規模な資金を集めて、デリバティブなどを活用した運用手法を使用する、ファンドをさします。ヘッジファンドと我々一般投資家が購入する投資信託との大きな違いは、私募か公募かという点です。

我々個人投資家が購入する場合、プライベートバンク、投資助言会社などを経由して直接運用会社の提供する商品に投資する方法があります。また、それらの会社が揃えるヘッジファンドを対象とした、ファンドオブファンドを購入する方法があり、海外のプライベートバンクでの購入という方法もあります。

ヘッジファンドの多くは、ファンド設立の容易さ、税の安さ、オペレーションコストの安さなどから、オフショア籍で、(日本の場合)金融庁に無登録です。従って、日本国内では原則的には販売できず、海外投資専門の投資助言会社や、取り扱いのある外資系銀行・証券会社で購入することになります。
あまり知られていませんが、機関投資家が顧客である、ヘッジファンドが日本にもあります。その中で、最も有名なのはAIJかと思います。
下記で日本のヘッジファンドが一覧できます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%83%E3%82%B8%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%89#.E6.97.A5.E6.9C.AC.E3.81.AE.E3.83.98.E3.83.83.E3.82.B8.E3.83.95.E3.82.A1.E3.83.B3.E3.83.89

投資する金額は通常1億円以上とされています。プライベートバンクのコラムでも紹介しましたが、日本円で1億円、USDで100万ドルが一つのハードルです。
従って、富裕層向けのファンドというのは正しい理解です。

ヘッジファンドの参加者はアメリカで99人以下、日本では49人以下(金融商品(証券)取引法の規定する少人数私募の場合の勧誘数上限)です。
従って投資する人数に制限があり、募集金額も予め設定していることなどから、資産規模は一般の大型投資信託に比べてあまり大きくありません(とは言いながら、私のマイファンドレポートで報告しているように、資産残高が小さな投資信託が数多くあります)。

セミナーでお会いしたファンドマネジャーの方達が言うには、200~300億円程度の資金が運用しやすいとの事です。投資家が100人の場合には、1人当たり2億円~3億円です。投資のメジャーとする1億円以上、100万USD以上が適切な金額であることが解ります。

ところで、巷やFP仲間の間で100万円単位で投資できるファンドがあるとは聞いていますが、上記の様なヘッジファンドのあり方として、小口ファンドに投資することは、筆者はお薦めしていません。

ヘッジファンドが何故一般的に「私募」の理由は、公募の場合には様々な制限や規制に縛られ、デリバティブを使用する取引等も制限が掛けられますから、より自由な手法が活用できる「私募」でのファンドになっています。

このより自由な、そして運用コストが安いという観点から、本籍はルクセンブルク、バーミューダー、ケイマン諸島、英領バージン諸島、マン島、ガンジー諸島などにおいています。
ただ、運用責任者や営業部門は、ニューヨーク、ロンドン、シンガポール、香港、東京などの金融センターに拠点を置いています。金融は情報の集積が大切ですから、辺鄙な場所に籍を置くのは、ほぼ税が掛らないことと法規制が少ないことによります。

ヘッジファンドに投資している投資家は、機関投資家が中心です。適年などの年金基金、退職金基金(「カリフォルニア州職員退職年金基金など)、信託銀行、銀行、投資顧問などですが、今回のAIJ問題で解ったように、その内容を把握する能力を持つ投資家は少ない様です。大学の基金を運用して有名なイェール大学CFOのデイビッド・スウェンセン氏なども活用しています。

ただ、ジムロジャース氏、ソロス氏、ボールソン氏などが主宰する運用成績が良いヘッジファンドは、お客様を選びますから、一般的な個人投資家の投資対象になりません。

投資家がファンドに支払う報酬は、一般的に管理報酬として2%、利益が出た場合にはその利益の20%がスタンダードと言われています。咋年10月に1億円をTOPIXに投資した場合、2月末までに約40%利益が出ています。此処でファンドの解約ができた場合には、そのファンドがヘッジファンドで有れば、1億円×2%×(5ヶ月÷12ヶ月)=約833,000円と800,000円で、約160万円を支払う事になります。高いと感じるか安いと感じるかは投資家の感覚ですが、この高報酬の仕組みに問題が存在しています。

なお、スウェンセン氏、バートンマルキール氏、バフェット氏など、有名な投資家は、一般投資家が投資する対象ではないことを、その著書に書いています。内容が解らない商品を購入するのは、「賭け」であって投資ではありません。
参考としている資料は、ウィキペデア、バートン・ビックス著「ヘッジホッグ」、バートンマルキール著「ウォール街のランダム・ウォーカー」チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」、デイビッド・スウェンセン著「Unconventional Success」日本経済新聞記事、週刊ダイヤモンドの記事などから得た知識を元に書いています。

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文責
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨

【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)/一級ファイナンシャル・゜ランニング技能士
宅地建物取引主任者 (東京)第188140号
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー&登録講師

独立系顧問料制アドバイザーの紹介
http://profile.ne.jp/w/c-64005/
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投資による損益はすべて読者・ご相談者ご自身に帰属いたします。
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