- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
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対象:お金と資産の運用
こんにちは!
さて、この度、財務省が10年後の日本国債の発行残高が、1000兆円を超えるという試算を発表しました。
「すでに、国の借金は1000兆円では!?」
と思われた方もいるかもしれませんが、上記はその中の“国債残高”だけを抜き出した数値です。
2013年には730兆円余りの国債残高が、これから10年後の2022年には1000兆円を超えるとしています。
ただし、ここで注目しなければならないのは、この試算の前提条件です。
※試算や推計は、必ず前提条件の確認が重要です。
現在予定している消費税の増税を実施したうえで、尚且つ、名目成長率3%が達成できるという前提条件です。
ある意味、“アベノミクス”の効果で、経済成長が軌道に乗ったとしても、これだけ国債の発行残高が増えていくということです。
そして、景気拡大により、税収の押し上げが期待できる反面、長期金利の上昇も考えられます。
今回の試算では、長期金利は現在想定している1.8%から2.5%に上がると見込んでいます。
金利が上昇することによって、国債の元利払い(国債費)も上昇し、金利部分の負担が大きくなる為、借金はますます減らすことが難しくなっていきます。
それにしても、名目成長率“3%”が前提の試算でも、これだけ厳しい財政状況が想定される中、“アベノミクス”を始め、経済成長が思うように伸びなかった場合、一体どうなってしまうのか。
お役所の試算は、大体外れることが多いので、正直鵜呑みにはできません。
やはり、考えたくはないですが、“最悪な状況”も想定しながら、中長期的に対応できる「プラン」を作っておくしかないようです。
さて、18日から始まるワールドベースボールクラシックの決勝ラウンド、オールジャパンで応援し、何としても“3連覇”しましょう!
※野球ネタは、熱いです(笑)
そして、来週末には、花見がそろそろ始まりそうですね。
では、今週も、穏やかな週末となりますように!
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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