- 葛西 伸一
- 株式会社メンター・クラフト 代表取締役
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:人材育成
これは、ツリーピラミッド状に、最終結果の原因候補を挙げていく方法だ。
たとえば、「品質が悪い」という結果があるとする。
これをロジックツリーで解析すると、その一層下には。
「生産工程が悪い」「材質が悪い」「出荷検査が甘い」など、
いくつかの選択肢(可能性)が考えられる。
その次に、生産工程が悪い原因は、「設備が悪い」「設備の使い方が悪い」
「人の作業が悪い」など、原因がどんどんピラミッド状に増えていくのだ。
このように、可能性、選択しをツリー構造に展開し、解析することで、
どこに真の原因があるか探るのだ。
最後に仮説と検証だ。データーで調べたFACTから導き出した結果と、
ロジックツリーでリストアップした原因候補で一番可能性がたかそうな
事項から実際にチェックしてみる。
つまり、様々なパターンでその結果に至ったシミュレーションしてみる。
以上のように、FACTベース、ロジックツリー、仮説と検証から、
原因を探るのだ。
さて、努力の結果、前述のようなロジカルシンキングを身につけたとしよう。
問題1は、統計学で解決できる。
問題2は、マーケティング、もしくはミクロ経済の世界で解決できる。
いずれも共通していることは、上司、部下から言われた段階では、
それは仮説であり、しっかりとFACT(真実)を見極めることから
始めるということである。
まずは問題1のFACTを調べる。統計学を使う。
エクセルで相関(または回帰分析)という機能がある。
部下の顧客への訪問頻度と商談数、商談金額、売上、販売単価、
利益などとの相関性をエクセルで数値化することができる。
つまり、可視化するわけだ。そうすると、本当に顧客への訪問頻度が、
どの程度売上や利益に影響しているか数字で確認することができる。