アベノミクス効果の確認、主要株価推移比較から解るリスク分散の重要性 - お金と資産の運用全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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アベノミクス効果の確認、主要株価推移比較から解るリスク分散の重要性

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資産運用の原則 資産配分(アセットアロケーション)

昨年11月13日の民主党野田前首相の衆議院の解散発言から、現在までアベノミクス旋風が吹き荒れ、日本市場では日経平均等株価の急騰と円安が進んでいます。また、欧米でも、米国の景気回復の進捗が雇用統計や住宅新築着工件数等々各種指標の好転と、欧州の債務問題も小康を保ち、世界的な株価の上昇が進んでいます。

この効果の確認を株価×為替レートで行いました。
下図と表は、発表時点の株価指数と先週末2013年3月8日を比較したものです。

130311主要株価指数の4か月効果確認

指数で比べると、日経225の突出した伸びが確認できます。各主要株価指数も、二桁の伸びをはかしてはいますが、日経平均とTOPIXは40%を超える伸びですので、11月13日以前から日本株式を保有されていた方にとって、長期の悪夢から解放されたのではないでしょうか。海外の投資家が、日本株を持たないリスクを認識して、日本株への投資が活発になったのも、このグラフから良く解ります。
また、グラフからはNY金先物価格の値下がりが顕著であることがお分かりかと思います。
既に多くのヘッジファンドが金への関与を縮小しています。

ところで、為替レートを重ねますと、日本の投資家と海外の投資家との違いはより鮮明になります。下図は、自国投資家の自国市場での伸び率と、日経平均とTOPIXはドル換算での変化率、海外の指数は円換算した際の変化率を比べたものです。

為替換算主要株価指数変化率の比較


ドルでの換算では、日経平均もTOPIXもその伸びは大きく下がり、米国の投資家にはNYダウやナスダック、英国の投資家であればFRSE100とそれほどの違いが無いことが解ります。
一方、対ドルでの円は79.48円から95.73円の円安になりました。変化率は120.4%です。日本の投資家へのこの効果は絶大です。NYダウ、ナスダック、ドイツのDAXや香港ハンセン指数に連動するETFや投資信託を保有されている方は、日本株の値上がり益とさほど変わらぬ値上がり率を享受できたことになります。
金価格も、円換算で見れば11%上昇しています。でも単純には喜べません。それだけ円の価値が無くなってしまったのです。

円安というのは、グローバル経済の中で、それだけ日本が貧乏になったことを意味しています。海外の資産をお持ちでない方は、今回は20%も貧乏になりました。海外資産を保有されていた方は、その貧乏進捗度を相殺して、あまりある利益を享受したことになるのですが、この場合、為替換算の変化率から為替レート分を割り引いたものになります。
ちなみに、ドルに対しては、約20%の円安でしたが、ポンドに対しては、113.9%の変化率、ユーロに対しては、124.2%、豪ドルに対しては118.7%、香港ドルに対しては120.3%の貧乏度の進行です。

このように、円安の効果は、指数そのものの上昇率を減殺します。とはいえ、海外資産を保有せずに円資産だけを保有するリスクの大きさもお分かり頂けたのではないかと思います。
資産運用は明日何が起きるかわからない中での運用です。資産運用では1に分散、2にも分散、3にも分散をお勧めします。

集中投資は、儲かるときは爆発的ですが、損するときも大事です。私はそのようなリスクに耐えられないので、国内外の債券と株式、不動産と現預金、銘柄数も多く取る、リスク分散で、投資の損失を抑える運用を心掛けています。従って儲ける際も収益率は小さなものになります。

資産別騰落推移
皆様の資産運用はいかがでしょうか。
我々生活者の資産運用は、リスクを抑えて損失を少なくすることが需要家と考えています。

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文責
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨

【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)/一級ファイナンシャル・゜ランニング技能士
宅地建物取引主任者 (東京)第188140号
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー&登録講師

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