- 松下 雅憲
- 株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
- 東京都
- 店長育成・販売促進ナビゲーター
対象:人材育成
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「それで、どうやれば良いんですか?」
コンサルティングやコーチングをやっていると、時として相手がすぐに結論を知りたがる、そう言うシーンに出くわします。
それがコンサルティングの場合であっても、こうしなさい、あーしなさいと言うだけでは、結局は上手く行きません。
もちろん、コーチングの場合は、よほどでないとアドバイスはしません。
まあ、すぐに結論を聞いて、素直に取り組んでくれるのは、上司からすれば手が掛からない部下ですから、気楽なものです。
しかし、よくよく見ると、この「すぐに結論を知りたがる人」「素直に聞く人」には、2種類のタイプがいることが判ります。
一つ目のタイプは、「なるほど、ではやってみましょう」と素直に反応し、次の行動の中から上司の言いたいことや目的を掴もうとします。場合によっては、そこで感じた問題点や改善提案もしてくれるのです。
こういうタイプは単純な素直さでは無く、したたかな(ちょっと表現が悪いけれど)素直さがあります。なので、目的をつかもうと深く考えながら、取り組むのです。
問題はもう一つのタイプです。
こちらも、「はい、わかりました」「どうしたら良いのかを教えて下さい」ととても素直です。
しかし、目的が違います。「素直に取り組む自分を上司に認めてもらいたい」と言うのが本音で目的になっているのです。
なので、上司が伝えたい本来の目的などには関心はありません。「YES」と言うことで認めてもらうことが目的です。だから、少しは成長しますが、そのスピードはとても遅いのです。
せっかく言われた行動を行っているのに、意味や目的を理解しないから、完成度高くならないのです。
ある業界の営業マネジャー達がこの傾向が非常に強いそうです。
メーカーと店舗の間に入って、納品する資材の受発注を担う仲卸店の立場なのですが、目的が自社の取り扱い高を伸ばすことですから、最前線でお客様(一般消費者)にサービスをしている店舗の為など何も考えていないのです。
その為、店舗には不良在庫、いや不要在庫が山積みになっています。どうすれば、エンドユーザーである一般消費者の方が、喜び満足して頂くかなどまったく考えていないのです。
これでは、メーカーも、仲卸も、店舗もどんどん疲弊していきます。いずれ大きなしわ寄せが出て立ちゆかなくなる店舗が出てくる・・・チェーン店舗や仲卸のマネジャー達を、もっと考える、お客様のことを真剣に考えられる、そう言うスーパーバイザーにしないといけない!
そこで、現在この業界で、人材育成を中心としたある業界改善プロジェクトが立ち上がりました。
これがどういう業界で、この後何をするのか?
については、オープンになったらまた詳しくお話をします。
今言えることは、「すぐに結論を求めたがる」人達を
「誰の為に、何の為に、何を行う事が大切なのか?」を考えることが出来る人に成長させる仕組みが、今取り組まれ始めていると言う事です。
私も一人の専門家として、このプロジェクトに関わっています。
微力ながら、しっかりとお役に立てるように、顔晴ります。
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