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丹多 弘一
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閲覧数順 2016年12月07日更新

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日経記事;『全日空、クラウド使い効率勤務 グーグルのシステム採用 3万3000人対象』に関する考察

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皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁です。

3月6日付の日経新聞に、『全日空、クラウド使い効率勤務 グーグルのシステム採用 3万3000人対象、遠隔地から会議に参加』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

 
『全日本空輸は4月からインターネット経由でシステムを利用するクラウドを使い、グループの従業員の働き方を見直す。グループの約40社に勤務する従業員3万3000人全員が対象。

携帯端末などを使い、遠隔地にいる人材も同じ文書を見ながら会議に参加することが可能になり、仕事の効率向上に役立てる。1度しか使えないパスワードなどで、機密を保つ。

4月にまず、クラウドでメールを送受信し、情報を共有する「グーグルアップス」を導入する。出向者が一時的に利用する場合なども想定して、4万9000人分を契約する。グーグルの導入事例としては国内最大となる見込みだ。

現在は自社でメールシステムを導入し、運用している。グーグルアップスは既存のメールシステムの容量の500倍に当たる25ギガ(ギガは10億)バイトの保存容量を持つ。

データは全てグーグルのクラウドに保存。パソコンだけでなく、スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)など様々な機器からネット経由で利用できる。

初期設定などの作業に1億円かかるほか、年間のシステム運用費は全日空が今ある自前のものを使う場合に比べて2割ほど増える見込み。

新サービスを使えば移動の時間や費用を節約できる。経費が増えても、従業員の生産性向上で得られる利点の方が大きいと判断した。

機密が社外に漏れるのを防ぐ目的で、従業員がシステムを使う場合はその都度、使い捨てとなるパスワードを使う。グーグルアップスのパスワードと併用し、安全性を確保する。

今後1~2年かけて、グーグルアップスの各種機能を使ってメール以外の情報も共有できるようにする。音声会話機能や文書共有機能を使い、日本と海外の拠点の間で、同じ文書を同時に閲覧したり編集したりしながら会話する、といった使い方が考えられる。会議のたびに一カ所に集まる必要がなくなり、移動時間や費用を節約できる。

全日空は客室乗務員用に米アップルのタブレットである「iPad(アイパッド)」を6000台導入済み。2月にはパイロット向けにも2500台のアイパッドを追加導入した。

今後は従業員の私物のスマホなどを業務に利用できるようにすることも視野に入れる。クラウドと携帯端末を組み合わせて、場所や時間にとらわれない勤務形態の実現を目指す。』


日本生産性本部は2011年版「労働生産性の国際比較」をまとめ、2012年2月16日に発表しました。

このレポートによると、日本企業の生産性の状況がみれます。

1.日本の労働生産性は68,764ドル(766万円/2010年)、OECD加盟34カ国中第20位。2年ぶりに上昇へと転じ、順位も前年から2つ上昇。ちなみに、第1位はルクセンブルク(122,782ドル/1,368万円)、第2位はノルウェー(110,428ドル/1,230万円)、第3位は米国(102,903ドル/1,146万円)。

2.日本の時間当たり労働生産性は39.4ドル(4,389円/2010年)で、OECD加盟34カ国中第19位。。OECD加盟国では、第1位のルクセンブルク(76.0ドル/8,465円)と第2位のノルウェー(75.4ドル/8,399円)とのこと。

3.製造業の労働生産性は米国水準の63%、OECD加盟主要21カ国中第10位。1990年代にトップクラスだった日本の順位は、2000年代に入って低落傾向にあるとのこと。など。

上記のように、日本企業の生産性は決して他国に比べて、高い水準にあるとは言えません。かって日本の強みの代名詞であった製造業でも、生産性は、OECD加盟主要21カ国中第10位となっています。

国内企業とつきあったことのある欧米企業からみますと、国内企業に対する印象は、以下の通りです。これは、私の勤務時の経験と、経営コンサルタントとして独立後に支援した中小企業とつきあった欧米企業から聞いたものです。

・電子メールなどによる質問に対する反応が遅い。
・電話会議を提案しても、応じてくれる企業が少ない。
・電話会議を行なっても、コミュニケーションを取れない(深い議論ができないことも含む)ことが多い。
・意思決定に長い時間を要する。
・会議の進め方がうまくない。
・会議用資料が分かりづらい。
・会議を行なっても、決まらないことが多い。
・会議後の議事録作成に長時間を要する、など

国内企業が欧米企業ときちんとコミュニケーションが取れないのは、英語などの言葉の問題だけでなく、国内企業の仕事の仕方が不効率なことが原因になる場合も多々あります。

昨年、ヤフーの新社長に就任しました宮坂さんのキャッチフレーズである「爆速」ほどでないにしろ、国内企業の生産性、特にホワイトカラー業務の生産性向上は必要です。

私は、ときどき、中小企業の社長さんから依頼を受けまして、以下の分野に関して中間管理職を含む経営陣に対して、ワークショップ形式のマネジメント研修を行ないます。

・仕事のやり方やスタッフとの会話、指示とフォローアップのやり方
・リーダーシップを取ったプロジェクトの進め方
・効率的な会議の開催と進め方
・実用的な会議議事録作成のポイント
・海外企業との電子メールのやり取りのポイント、など

上記5つの項目は、企業のホワイトカラー業務の生産性に関連します。

生産性向上のためには、以下のことを考えて、改善・実行する必要があります。

・可能な限り関係者間で情報共有する。
・情報共有目的の会議は開催しない。
・各管理職及び経営陣の権限と責任範囲を明確化する。
・会議は、目的と期待する成果を明確化して行ない、結論を出して取るべき行動計画を決める。
・会議の出席者数は、必要最低限とする。
・会議後に直ちに議事録作成と発行を行なう。
・上司からスタッフへの指示は明確に行ない、進捗管理をきちんと行なう。
・顧客を含む外部からの電子メールに対しては、1~2営業日以内に返事することを徹底する。など

インターネットやITツールの活用は、上記生産性向上を補完し、加速化させることができます。
本日の記事にあります、全日空のような大型システムでなくても、ネットやITツールを使えば、確実にオフィスワークの処理速度が速くなり、必要な決定も迅速化できます。

全日空がグーグルのクラウドサービスを使うのは、従業員3万3千人の情報共有と、場所にとらわれないで遠隔地間での会議を可能にするものです。

3万3千人の従業員が全員オフィス内にいなくても、パソコン、あるいは、スマホやタブレット端末がインターネットにつながっていれば、どこでも会話ができ、情報共有や遠隔地間の会議開催ができる仕組みです。

全日空は、このグーグルのクラウドサービスをうまく活用できれば、オフィスワークの作業効率は飛躍的に向上するはずです。

ネットやITツールは、時間と物理的な距離を超えて、業務遂行ができる仕組みを提供してくれます。

私の場合、最近、初対面の企業の社長や担当の方から、電子メールにてご挨拶した後に、スカイプで直接話したいと要請されることが多くなりました。

私のプロフィールなどの情報は、私が運営するWebサイトに書いてありますし、私の考え方は、ブログ・コラムを見て、概略理解できるとのことです。

相手方の情報は、当該企業のWebサイトや電子メールで送付されます資料で概略理解できます。

ある企業からは、1回目のスカイプ会議後に、経営支援契約につながったこともあります。海外を含めた遠隔地にある複数の企業と、直接会わないで、電子メール、チャット、スカイプを利用して会話し、経営支援の仕事をしています。

ネットやITツールの利便性を体感しています。

企業がネットやITツールを使ってオフィスワークフローの改善を図れば、自ずと合理的なワークフローになりますので、生産性向上は当たり前のようにできます。

欧米企業は、ネットやITツールを巧みに使って、生産性向上を行なっており、国内企業は競争力の維持・強化の観点からも、同様またはそれ以上の生産性が必要です。

中小企業も含めて国内企業は、ネットやITツールをもっと使いこなして、生産性を向上させることは重要であり、大事なことです。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁


 

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