事業計画書の作成ポイント(9) - 確定申告 - 専門家プロファイル

湯沢 勝信
東京都
税理士

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対象:税金

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事業計画書の作成ポイント(9)

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医院開業
 事業計画書を作成する際には、最終的に収益と費用が一致する時点、損益分岐点がいくらになるのか、そのためには、何人の患者が来ればいいのかがわからなければなりません。言い換えれば、利益は、でないけどあらかじめ予想できる経費の額を補うことができる収入がいくらなのかということと、患者数がどれくらい必要なのかということです。

 これは固定費÷粗利益率という計算式で算出すること ができます。

たとえば毎月家賃や人件費、その他経費といった毎月固
定的に支出していく経費を固定費といいますが、この固定費が450万円かかったとします。この医院の薬品費や材料費、検査委託費といった収入の増減とともに変動していく変動費が収入に占める割合が10%だったとすると、粗利益率は90%になります。

この場合毎月の固定費450万円を補うために必要な収入は、

  450万円÷90%=500万円

患者1人あたり単価が5000円とで診療日数が20日とすると、

 500万円÷5000円÷20日=50人

となり、1日50人の患者が来ればとりあえず損益計算上は赤字にならないことになります。