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今入 亜希子
USカレッジコネクション エグゼクティブディレクター
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大澤 眞知子
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閲覧数順 2024年04月24日更新

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スポーツで大学進学:NCAAの登録方法

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将来的にスポーツ奨学金をもらいつつアメリカ大学に進学したいという希望を持っていると言う方へ、今日は重要なNCAAの登録についてご説明します。

National Collegeate Athletic Association (NCAA)とは、全米大学体育協会と日本語訳されます。アメリカの大学スポーツチームで正式に競技をするためにはこのNCAAへの選手登録が第一ステップで、大学のチームからの正式な奨学金のオファーをもらうためには、まず学生自身がNCAAへの選手登録を済ませていないといけません。

この選手登録自体は、大学スポーツチームからのオファーが無い前に自分で済ませておくこともでき、むしろ自分ですでにNCAA登録をクリアした上で大学チームにアピールをする方が全てがスムーズに進みます。登録自体は、アメリカでいう11年生、日本式に言うと高校2年生になったら行っていただいて全く問題ありません。

NCAAの登録では学生の個人情報や競技するスポーツ、競技歴などを記入していきます。アマチュアスポーツですのでこれまで、プロとしてプレイをした経験があるか、必要経費以上の賞金をもらったことがあるかなども細かくチェックされます。

さらに、アメリカ大学スポーツは「文武両道」がモットーですので、高校の成績も一定レベルをクリアしないと、大学スポーツ選手としては登録できないのです。留学生の場合も、アメリカの高校のカリキュラムと照らし合わせての取得科目と単位、成績を数値換算したGPA、さらにはSATかACTというアメリカの高校生が大学出願のために受験する英語・数学のテストの点数も提出します。留学生であろうともこのSATかACTのテストスコアの送付は免除されませんのでご注意ください。

アメリカ大学スポーツの一番上の層といえる、ディビジョン1でプレイするためには、高校のGPAから傾斜方式で判定したSATかACTの最低スコアをクリアする必要があります。傾斜方式ですので、つまり学校の成績が高ければ高いほど、SATかACTのクリアしなければならない点数は低くなるということです。英語が第2外国語である日本人にとって、SATやACTテストのクリアは関門です。そのため、とにかく学校の成績をできるだけ良い成績で保持しておくのが得策なのです。

学校の成績と言った場合、アメリカの高校生活4年間分の成績にあたる部分を提出します。アメリカの高校は9年生から12年生。日本でいうところの中学3年生から高校3年生の4年間です。そのため、中学3年生の部分の成績もNCAAの判定材料となります。

ちなみに、NCAAの登録をし、SATやACTのテストを一度でも受験した経験がありますと、大学コーチは公費で学生を自分の大学に招くことができます。日本からの旅費まで負担していただくのは難しいにしても、SATかACTを受験していれば、大学スポーツチームは興味がある学生を資金サポートをして大学に招くことができるのです。

このような状況を考えても、NCAAの登録とSATかACTの受験は早めに済ませておくことをお奨めします。

大学進学まで2年以上あるならば、短期の語学留学をしてSATやACTの練習をする機会を設けるのも良いでしょう。

各大学チームの選手獲得作戦は1年以上前から始まります。より高額の奨学金を得るためにも早めにスタートが鉄則です。

さらに、NCAAの選手登録がSATやACTのスコアを含めて完了したとしても、ここで終わりではありません。もちろん大学コーチからのオファーがあり、さらにはその大学に合格できないとこれまでの苦労が水の泡となります。

アメリカ大学の出願基準はNCAAのそれよりも高い場合が往々にあります。特にアメリカ大学スポーツのトップレベルで競技しようと思うと、スポーツのトップ=アカデミック的にも全米トップである場合が多いのです。知名度のあるエリート大学ほど、選手が集まりやすい、奨学金も多く持っているということが言えるためです。

英語が母国語でない日本人は、大学に合格するためにSATに加えてさらにTOEFLやIELTSなど英語の試験突破も必要とされます。またトップの大学になればなるほどTOEFLやIELTSのスコアも高い傾向にあります。

ここまで書いてくると、アメリカ大学でスポーツ奨学金で進学することがとても高い壁のように思われるかもしれません。

でも、計画的に準備を進めていけば必ずクリアできると私は信じます。

頑張っていきましょう!

 

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