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対象:子供の教育・受験

広瀬つみき
(2歳3歳専門の子育てアドバイザー)

閲覧数順 2016年12月05日更新

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哀れなな受験生 「まだ日本の大学に行きますか?」

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日本経済新聞1月29日トップの記事が: 

「アジア展開にらみイオン、外国人採用1500人」

他にも外国人採用を拡大している主な企業として、良品計画、ソフトバンク、ローソン、楽天、ベネッセコーポレーション、三井化学、日立製作所などなど。  

ソフトバンクなどでは、日本人で海外の大学卒業者採用も倍増して行く計画だとか。

このGlobal economyの中、日本企業が求めているのが日本の大学卒業者にはない能力。 コミュニケーション能力、革新的なアイディアを出せる創造性、失敗を恐れないRisk Taking な姿勢、Critical Thinking 能力。 そしてもちろん英語力。 ビジネスの場で自由に英語言語を使いこなせる能力は日本では育たない。  やはり日経新聞が日本の有力大学学長を集めた談話の中で嘆いていた、日本の大学生の能力不足。

日本の企業がどんどん日本の大学卒業生にそっぽを向く中で、また受験の季節。

受験生たちは果たしてこの現実を知っているのかと不思議に思います。

相も変わらず、「答えの決まった問題の解き方」ばかりを暗記し、Global Economyの時代にはまったく役に立たないそんな知識を試しに西に東に受験生が走ります。 親の乏しいお金をばらまいて。

自分の時間も持てず、自由に考える経験などなく、暗記だけに明けくれ、おまけに塾で脳は完全にロボット化され、それでも「大学なるもの」に入ればその後はなんとかなる・・・と未だに考えている受験生たちが哀れに思えてなりません。

受験生の親たちも、気がついていないのでしょうか。 未だに「日本の大学なるもの」にさえ入れば子供の将来は安泰、自分たちも面倒もみてもらえると思っているのでしょうか。 

今の受験生の親世代はかろうじて、日本の右肩上がり時代の名残を経験した人たちなのでしょうね。 「暗記」しに「塾」に通い、とにかく「大学なるもの」を卒業すればなんとか仕事につけた時代の最後の世代かなと考えます。 そして、自分たちが幸せかどうかは別として、とりあえず子供たちを「暗記」のための「塾」にやる経済力だけは確保した今、自分たちと同じ道を歩ませるべく、せっせと意味のない日本の大学受験の中に子供を送り込んでいるのかも知れません。  それしか方法を知らないのかも知れません。

私が教室を開設する地方都市も同じ環境にあるようです。 経済もガタガタの地方都市にも関わらず、受験塾は大盛況。 毎日遅くまで高校生たちが「答えの決まっている問題を暗記」するために通っています。 親たちもせっせと送り迎え。 未来に何を見ているのかなといつも不思議に思います。

直接指導して来た筋金入りの英語力を持つ高校生たちも、そう変わったものではありません。 やはり親の世代の影響でしょうか、「日本の大学のどこが悪い!?」「大学は日本でないとダメ。」という強い影響を受けて、一歩を踏み出せない生徒たちがいっぱいいます。

ここまでCritical Thinking を教えて来て、TOEFLも一般の人から見れば夢のような高得点を出せる高校生たちも、一歩を踏み出す勇気がありません。 

個々の生徒の将来の目標や夢を考えると、日本の大学から得るものはほとんどないし、将来の仕事へのスキルも身につくはずもないのは明らかなのに、です。 「日本はいい国」と信じる最後の世代を経験した親は一生懸命「日本にいなさい」コールを子供に送ります。 それに対して日本の学校しか経験してない生徒たちは、「自分が何者で、何がしたいか、何が出来るかを理解する経験」が余りにも少ないため、親に対して自分の希望を主張することが出来ません。 日本の時代遅れの教育制度の中で「自分はこれがしたい。 そのわけは・・・。」と主張する論理的な考えが育っていないからだと思います。

週に5時間という、かなりの集中度で英語力を付けて来た生徒でもこの状況です。 学校でもない中途半端な教育法の限界を感じます。 空しい気持ちは否定出来ませんね。 そこで、これから高校生になる日本の子供や親には、手遅れになる前に、はるかに強力で包括的な教育が必要だと強く思い、今後への方針転換を目論んでいるところです。

そこで、元にもどって。

哀れなのは今の受験生です。 「自分で決められない」から、親や学校や塾の言う通り「大学なるもの」に入ろうと必死で東奔西走している受験生です。

日本の企業がそんな「決められない大卒者」に業を煮やして、そっぽを向き始めたことを本当に知らないのでしょうか。

受験生たち、かわいそうで見てられません。

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英語学習の壁の正体(2015/07/22 14:07)

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