成年後見人について お尋ねします。
私は、89歳と86歳のおじ・おばから「面倒をみてほしい」と頼まれ、今は2人とも施設に入っているものの 身の回りの(服を季節ごと 入れ替えたり、用事を言いつけられたり、家の手入れなど)事をやっています。
2人からは、公正証書にて「家と土地を贈与します」としてくださいました。
2人とは、割りに会話は普通にできますが、最近、「あれ?」と思うような返事が返ってくることがありました。特に、おじは感じます。
また、おばが持っている株について「株の証書があるなら、証券会社に連絡しないと紙切れになってしまうよ」と言うと、「全部 売ったよ」と言いました。しかし、預かっている通帳をみると、きちんと配当金が入金されているではありませんか。
故意なのかどうかは わかりませんが、この先のことを考えると、「成年後見人」になっておいたほうが 良いのかな、と思いましたが、「面倒」ということも聞いた事があります。
よく分からない預金も存在しますが、どうしたらよいでしょうか。
cancancandyさん ( 愛知県 / 女性 / 39歳 ) | 2006/09/12 12:28
成年後見人について
はじめまして。
雫行政書士法務事務所の近藤です。
早速ですが、ご相談内容につきまして、回答をさせていただきます。
まず、成年後見制度は、大きく分けると「法定後見制度」と「任意後見制度」の2つがあり、
さらに、「法定後見制度」は、「後見」「保佐」「補助」の3つがあり、
「おじさん」「おばさん」の判断能力の程度などにより、選べるようになっています。
「おじさん」「おばさん」の判断能力の程度がわかりませんので、
どの制度を選ぶかは、何とも言えませんが、
法務省の次のサイトへ「成年後見制度」の解説がありますので、
参考にしてください。
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji17.html
また、「手続」についての説明も載っていますので、併せて、ご確認ください。
なお、「よく分からない預金」についてですが、
「おじさん」「おばさん」や、ご親族の方に聞いて頂くしかありませんが、
どのようなものかはっきりわかるまでは、手を付けるべきではありません。
最後になりますが、「法定後見制度」は、
「おじさん」「おばさん」の権利を守るための制度ですので、
「面倒」なところも確かにありますが、
「おじさん」「おばさん」のために、
どのような保護・支援が必要かなどの事情に応じて、より良い判断をされることを願っています。