土地・家屋の相続と生前贈与どちらがいいか?

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  1. 遺産相続

義父母の土地家屋の事でご相談です。
現在義父は入院中です。若干の認知症も見られます。義母は健在で看病に通っています。
先日担当医より病状が芳しくない、余命長くない可能性を告げられました。

存命中にこのようなことを考えるのは不謹慎ですが、万が一、義父が亡くなった時にその妻である義母が自宅を相続することになります。
よく巷で聞く話ですが、相続税が支払えずに自宅を売却する事が多くあると耳にします。
義父母も特に資産はないようで(死後の生命保険料の額はわかりません)、上述の例と同様になると思われます。

しかし一方で、存命中に妻に名義変更をし、生前贈与の形をとることで贈与税の特例の範囲内であれば納税の免除があるという事も耳にしたことがあります。
一般的に納税逃れを防ぐために、相続税より贈与税の方が税率が高いとも聞いたことがあり、一概に相続するより生前贈与したほうがいいと言えないケースもあるとも聞きます。土地や家屋の評価額によって納税額も異なるのではないかと思います。

義母、義姉、夫ともに『財産がないんだから、義父の死後、相続税が払えなければ売っても仕方がないじゃないか』と考えているようです。
その際は売却資金で賃貸住宅へ移るか、義姉や我が家へ住むか、色々選択肢はあります。

義父は非常に気難しくワガママな人で優しい義母はいつも我慢して従ってきました。
まだまだ元気な義母(65)には住み慣れた我が家で、愛着のある地域でゆっくり過ごさせてあげたいと思うのです。
義姉や我が家もすぐ近所で小さい孫たちともすぐに会える環境にあります。
元気なうちは離れて住んで、適度な距離があったほうがお互いのためにいいと私は考えます。

不謹慎でありつつも存命中でないと出来ない事、嫁の立場として出しゃばるつもりはないのですが、忙しい夫は代りに調べてくれると有難いと言ってくれています。
義母の今後の生活を保証するためにも今考えなければならないことではないかと思います。

まだ勉強不足であれこれ聞きかじった情報ばかり書き並べてしまいました。
これから具体的にどう進めていったらいいか?というアドバイスが頂きたくて投稿しました。どうぞ宜しくお願いいたします。

【具体的な説明】
23区内、駅徒歩5分(つくばエクスプレス青井駅)、商店街やスーパーの多い便利で静かな立地。
土地30坪、築20年の一流ハウスメーカーの家。
義父母には長女、長男があり、ともに家族持ち家有り。

相続税 基礎控除 小規模宅地

(5.0) | 2012/08/24 09:10

こんにちは!

税理士法人チェスターの税理士の角田と申します。

まず、相続税についてですが、基礎控除というものがあり、財産の総額が基礎控除以下であれば申告の必要はございません。
ご質問の不動産以外に大きな財産が無い場合には基礎控除以下となる可能性が大きいです。
なお、基礎控除は、5,000万円+法定相続人の数×1,000万円であり、法定相続人が3名様の場合には8,000万円となります。
つまり、財産の総額が8,000万円以下なら相続税申告は不要となります。

また、8,000万円を超えたとしても小規模宅地の特例の適用により、土地の評価額を8割減することもできます。

また、もし、生前贈与される場合には、家屋よりも土地をすべきかと存じます。家屋については原則として評価額が高くなりませんが、土地は経済状況等によっては価値が上る可能性があるためです。価値が上る可能性のある財産から贈与されたほうが節税となります。

また、お父様は若干の認知症とのことですが、意思能力が無い場合には贈与が成立していないと認定されることもございますのでご注意下さい。

参考になれば幸いです。

評価・お礼

iseyukkyさん (2012/08/24 17:03)

早速ご回答頂きまして有難うございました。
具体的な数値を用いてご説明くださり、漠然とした不安が消え、とてもよく理解できました。
おっしゃる通り、義父母のケースでは相続税はかからないだろうと思われます。
これからは余計な事は考えずに義父の看病に専念したいと思います。

角田 壮平
角田 壮平
税理士

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土地・家屋の相続と生前贈与の件につきまして

(5.0) | 2012/08/24 09:32

初めまして。不動産コンサルタント藤原鉄平と申します。

現在の資産状況(現金保有額など)、物件に係る詳細(固定資産税評価額、時価等)がわかりませんので、あくまで参考として回答させていただければと存じます。

【ご質問の件につきまして】

結論から申し上げると、ご質問内容の場合、恐らく相続税を支払うことはないと考えられます。

よって、『土地・家屋の相続と生前贈与どちらがいいか?』…というご質問の件につきましては、基本的には、『土地・家屋の相続』のほうが良いという結論となります。

【相続税の納税者につきまして】

相続税の納税義務が発生するケースというのは、基本的には、『数億円以上の資産(現金、不動産、有価証券等)』を相続する場合などです。

つまり、今現在、ご質問者様の御義父様の資産(現金、不動産、有価証券等)の合計金額が、数億円以上になるという見込みがないのでしたら、相続税の納税に関しましては、特に心配する必要はないでしょう。

なお、ご心配がどうしても消えす、その点を明確にしておきたいというのでしたら、課税当局に、直接確認されることをおススメ致します。

現在の資産(現金、不動産、有価証券等)に関する状況を把握した上で、最寄りの税務署(資産税課)を訪問すれば、相続税が発生するかどうか、ある程度、明確な回答が得られるかと思います。(※もちろん、今現在での法律等に基づいた判断ということです。法律の改正によって変わってくる場合があることに、ご注意ください。)

参考:足立税務署
http://www.nta.go.jp/tokyo/guide/zeimusho/tokyo/adachi/index.htm

【総括】

固定資産税評価額や現在の現金の合計額が、数億円を超えるようであれば、相続税の納税義務が発生する可能性があるでしょう。その場合には、相続税対策が必要になります。

ただし、そのような場合であったとしても、相続に関しましては、各種控除(基礎控除や配偶者控除)や土地を保有することによる減額評価ができる場合が多いです。

参考:配偶者控除 http://123s.zei.ac/souzoku/haiguusyakouzyo.html

よって、基本的には、生前贈与よりも、相続を選択されたほうがよろしいかと存じます。

生前贈与という言葉は、一般的な言葉ではありますが、安易に選択をしてしまいますと、かえって痛くつく場合がありますので、何卒ご注意ください。

【補足】

>優しい義母はいつも我慢して…(中略)…愛着のある地域でゆっくり過ごさせてあげたいと思うのです。

⇒この気持ちはとても大切です。御義母様のお気持ちを最優先にしていただくとよろしいかと思います。

>元気なうちは離れて住んで、適度な距離があったほうがお互いのためにいいと私は考えます。

⇒おっしゃる通りです。このお考えは、御義母様の将来の幸せにつながります。

>売却資金で賃貸住宅へ移るか、義姉や我が家へ住むか、色々選択肢はあります。

⇒売却は、基本的には、いつでもできます。選択肢がたくさんある中では、意に反した、無理な売却をあえて行う必要はございません。

仮に、相続税の納税が発生することがあっても、その段階にて対処をすれば、十分間に合います。(納税ができず、差押がつくことがあったとしても、そのときで十分です。)

>不謹慎でありつつも存命中でないと出来ない事、嫁の立場として出しゃばるつもりはないのですが

⇒決して、そんなことはありません。御義母様のことを考えた、素晴らしい行動です。相続という利害関係が発生する中で、なかなかできることではありません。

ご質問者様も、お気持ちとしては、立場としては、かなり辛い状況かと思います。

ご質問者様の行動は、間違ってはおりませんので、御義母様のお気持ちを最優先に、何卒お考えいただければと存じます。

回答になりましたでしょうか?

不動産コンサルタント
藤原鉄平
任意売却|初めてのご相談は ⇒ http://fireworkers.jp/

評価・お礼

iseyukkyさん (2012/08/24 17:08)

早速ご回答いただきまして有難うございました。
義父母のケースでは相続で問題ないと分かり安心しました。
現実的なお金の相談だけでなくメンタルなところまでケアしてくださり、心のこもったお返事に感動しました。
これからは余計な事は考えずに義父の看病に専念していきたいと思います。

藤原 鉄平 藤原 鉄平 (2012/08/25 08:04)

ご評価いただき、ありがとうございました。

住み慣れた家というのは、そこに愛着や思い出がある人にとっては、とても大事な場所であり、また、その人自身の将来の幸せへとつながるものであります。

辛いことがあっても、心の拠り所となるところがあれば、辛いながらも、何とか乗り越えられるはずです。

御義母様やご質問者様にとっては、今辛い状況かと思いますが、ぜひ住み慣れた家を通じて、将来の幸せを実現していただければと存じます。

こちらこそ、ありがとうございました。

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