吉本 彰夫
ヨシモト アキオグループ
歯科の保険診療と自由診療の違いを教えて下さい(その2)
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泳ぎの達人の方がいらっしゃいます。
しかし、全身を鎖でしばりつけられて海に放り投げられたとします。
さあ、無事に生きて帰ってこれるでしょうか?
難しいですよね。
どんなに達人でも手足縛られてしまえば、泳げないのです。
また、想像してみて下さい。
現代において各家庭にテレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、車、
当たりまえのように入ってきました。
皆様の生活の中でも
もはや「あたりまえ」ですよね。
しかし、その
「あたりまえ」を全部取り上げられて見て下さい。
はたして今のような時間を短縮させた快適な生活を送れるでしょうか?
送れませんよね?
つまり保険診療というのは制約制限が非常に強いということなのです。
例えば震災で
仮設住宅を国は国民に提供してくれました。
ありがたいと思っていらっしゃる方は大勢いらっしゃいます。
しかし不十分だと思っている方もまた、多いと思います。
「こんなところに一生住めない」
「一生安心して快適に住めるところが欲しい」
と
まだまだ問題山積みです。
国は国民一人一人に対し
「国民全員が満足するような快適な場をお膳立てしてくれるものだ」
と思っていらっしゃる方はまだまだいらっしゃいますが
そのようにはなっていないのが
現実です。
つまり私達が住んでいる日本の国とは、そういう考えの国なのです。
それぞれのみなさんが思ってるような国民ひとりひとりを満足させるために税金を使っているわけではないのです。
「国民ひとりひとりが快適で安心して、しかも安全な生活」を送れるために
満足させることができる、というようにはなってはいないのです。
まずは、それを知って下さい。
必要最小限、生きるために行なうことの治療
これが保険診療の発想なのです。
「歯科での保険治療と自由診療の違い」のコラム
保険診療は外科的な発想なのです(その4)(2014/05/30 10:05)
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