飯田  裕(歯科医師/医学博士)- コラム「<医学博士が口腔外科疾患を解説>食事の前にアゴの下がキュンと痛む…唾石症って何?」 - 専門家プロファイル

飯田  裕
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イイダ ユタカ
( 茨城県 / 歯科医師/医学博士 )
つくばオーラルケアクリニック 開設管理者/院長
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<医学博士が口腔外科疾患を解説>食事の前にアゴの下がキュンと痛む…唾石症って何?

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2014-09-11 17:01

 

1.唾液はどこで作られる?唾液腺と唾石症とは?

 

 顎(あご)の周囲には唾液腺と呼ばれる唾液(つば)を作る組織が存在します。

 大きな唾液腺として、図のごとく左右に対を為して耳下腺、顎下腺、舌下腺があります。これらの唾液腺から口の中に唾液を排出する管(導管)が伸びているのですが、この管や唾液腺の内部に石(唾石)が出来て詰まってしまった状態が唾石症(だせきしょう)です。

 

 

歯根嚢胞(歯根のう胞)をご存知ですか? http://profile.ne.jp/pf/yiida/c/c-114984/

 

 唾液腺の中や導管の中に細菌が侵入し炎症を起こしたり、唾液中のミネラル分が固まってしまうなどして唾石ができると言われています。小さな唾石が出来たとしても、唾液が沢山排出されている方なら詰まることはなく、口の中に出てくると言われており、唾液の分泌が減少するなどして、流れが停滞していると出来やすいと考えられています。

 

 耳下腺(おたふく風邪の時に腫れる唾液腺)から分泌される唾液はサラサラしているため唾石が出来ることはまれで、ドロッとした唾液を排出する顎下腺にもっとも生じやすいです。

 

 

2.唾石症の症状と治療 

 

 症状としては、ものを食べようとしたり(特に梅干しやレモンなど酸味のある食べ物)、あるいは食べている最中に、顎下腺のある顎の下あたり(顎下部)が腫れて、キュンとくるするどい痛み唾仙痛 だせんつう)がおこり、しばらくすると徐々に症状が消退するのが特徴です。

 

 唾石が小さいうちは無症状で経過し、石が徐々に大きくなるにつれて症状がハッキリしてきます。歯科治療の際のレントゲン写真の撮影で偶然見つかることもあります。

 

歯科のレントゲンは本当に安全?Ⅹ線写真と被爆について http://profile.ne.jp/w/c-85701/

 

 唾石症の治療はごく小さな唾石であれば、薬で唾液の分泌を促すことで、開口部から自然に流出することもあります。唾液の導管内にある唾石は、通常は口の中から切開して唾石のみを摘出します。唾液腺自体の唾液を産生する能力が低下しているケースや、唾液腺内部に石ができたケースでは、唾液腺ごと唾石を摘出することになります。

 

 

 上記のような症状がある方は早めに口腔外科や耳鼻咽喉科を受診して下さい。

 

 

お口の総合クリニック(審美歯科・口腔外科) / つくばオーラルケアクリニック
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