齋藤 進一(建築家)- コラム「尺モジュールとメーターモジュール」 - 専門家プロファイル

齋藤 進一
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を

齋藤 進一

サイトウ シンイチ
( 埼玉県 / 建築家 )
やすらぎ介護福祉設計 代表
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尺モジュールとメーターモジュール

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バリアフリーのポイント 導入編(廊下) 2017-02-06 00:26

住宅の新築工事において、鉄骨造・鉄筋コンクリート造はメーターモジュールなのに対し、木造は一般的に尺モジュールが使用されてます。


木造の新築工事で尺モジュールした際、車椅子を考えた動線で「廊下幅」がネックになるのは周知の通りだと思います。


尺モジュールで廊下幅が通常の芯々910ミリの場合(柱4寸 ボード12ミリ)

有効幅766ミリ


メーターモジュールで廊下幅が芯々1000ミリの場合(柱4寸 ボード12ミリ)

有効幅856ミリ



廊下面に手すりが付いていたり、自走でリムを回すスペースを考えると、廊下有効幅は850ミリあれば通常幅の木建でも居室への出入りが可能になります。


尺モジュールでは、廊下の芯々を3尺3寸(99.99センチ)にすれば、メーターモジュール幅と同等になります。

この寸法で廊下を設計した場合、

・廊下面の木建に既製品が無い事

・躯体や大工さんは特殊寸法施工に合わせられるが、基礎屋さんが苦労する

などがあるため、一般化しないのですよね。。


敷地状況・建蔽率などにもよりますが、私は介護福祉新築住宅においては「メーターモジュール」を推奨しております(^^)


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