山中 英司(カイロプラクター)- コラム「イップス(Yips)の臨床報告・・・ケース1 part1」 - 専門家プロファイル

山中 英司
「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります

山中 英司

ヤマナカ エイシ
( カイロプラクター )
陽開カイロプラクティック 
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イップス(Yips)の臨床報告・・・ケース1 part1

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カイロプラクティック スポーツ関連 2008-06-01 12:57
前回、2回に分かってイップスのメカニズムをご紹介しました。
(イップスのメカニズムPart1)
(イップスのメカニズムPart2)

今回は、イップスの症例報告を一つご紹介しましょう。
このケースは、ゴルフのティーショットにおいてイップスになった方のケースです。

きっかけは、二つあったそうです。

一つは、体調を崩してしばらくゴルフを止めていて、その後、またゴルフをやり始めたということ。

二つ目は、スウィングの際、スウェーする癖を直そうとしたら身体が硬直して打てなくなったそうです。

症状は、ティーショットと比較的長い距離を打とうとしたときだけ、身体が硬直して、腕が振れなくなるそうです。

この症例のキーワードは三つです。
「遠くに飛ばそうとする時だけ」「スウェーの癖」「病み上がり」

詳しく解説する前に、身体の状態と施術した内容をご紹介しましょう。

まず身体の状態は、首と肩の緊張、腰のハリ、両股関節に動かすと痛みがありました。

これをさらにアクティベータ療法で、神経系の機能を分析してみると、上部頚椎、腰痛全体、両股関節が、機能異常を起こしているのが分かりました。
このケースでは、この神経系の機能異常がポイントになりますので、すこしご説明しておきましょう。

アクティベータ療法で分析している機能異常とは、神経系の活性度が過多か過少になっている状態を言います。

ちょっと難しい話ですので、電気のスイッチで例えてご説明しますね。

上の絵を見て下さい。(クリックすると拡大します)

明かりをつけるとき、スイッチを入れると電気がつきます。
私たちがごく日常で行なっていることですよね。
神経の働きも、この電気ととても似ています。
私たちは、神経のスイッチを入れたり、切ったりして、カラダを調節しています。

肩こりを例に見てみましょう。(上の右絵参照)
肩の筋肉は、神経とつながっていて、スイッチが入ると、筋肉が「ギュ〜」と縮みます。肩こりは、この神経のスイッチが入りっぱなしになった状態。
そうすると、筋肉が緊張し続けて血流も落ち、肩こりになります。
揉んでも繰り返す肩こりのメカニズムはここにあります。

私たちの身体には、約400種類もの筋肉があり、身体を調整しています。

このように神経系の機能異常が起きていると身体の調整が効かないですから、動きがぎこちなくなったり、コリや違和感、可動域の減少、無理して動かし続けることで、直接、筋や関節を痛めることもあります。

このケースの場合、上部頚椎、腰痛全体、両股関節が、機能異常を起こしていますので、その周辺部位に筋のハリや痛み可動域の減少が起きている可能性が高くなります。
実際に最初の検査で、首と肩こり、腰のハリ、両股関節に動かすと痛みがありましたので、症状と神経系の分析とが一致しています。


次回に続く。

(臨床報告は、患者の同意の下、個人の特定ができない範囲でご紹介しています)

山中英司


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