動物行動専門の獣医師でペットドッグ認定トレーナーCPDT-KAの千田純子です。

こちらの方にも、柴犬の咬みつきでご相談に来られる方や、動物保護指導センターに収容されて、攻撃性の問題で相談されたケースなどありますが、全て改善しています。（全く噛まないことを保証するわけではありませんが、飼い主さんが噛まれないで生活できるようになっています。）

触れない状態で収容された柴犬でも半年後にはお散歩ボランティアさんたちが触ったり、担当者が抱っこできる状態にすることができています。

まずは飼い主さんの安全を確保するために口輪を装着することを教える必要があります。

基本的に、おすわりや伏せ、お手ができるからといって、噛みつかない犬になるとは限りません。人の指示に従うことを教えるしつけと、問題行動を起こさないようにするしつけは別物だと考えてください。噛まない犬に育てるためのしつけをする必要があるのだと思います。そのしつけが不十分だったのではないでしょうか。

動物行動学を学んでいるインストラクターであれば可能ではないかと思います。
ご褒美トレーニングをしてきたのであれば、それを利用して改善することは十分可能だと思います。しかし、そのしつけの先生がおっしゃるように柴犬の問題行動についての豊富な経験と高度な技術を持ったトレーナーでないと難しいと思います。

諦めずに、ご自分が相談できるインストラクターを探してみてください。素人判断はより危険になりますので、専門家に相談することをお勧めします。