小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- Q&A回答「フォロワーシップの考え方で接すると、少し感じ方が変わるのでは」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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今、何を優先的に実行すべきかお教え下さい。

キャリア・仕事 仕事・職場 2011/06/09 15:46

専門家の皆さん、こんにちは。
お時間を頂き、有難うございます。

ご相談したい内容ですが、数ある問題の中で何を実行することが有効か、についてです。
大手の航空会社に新卒で入り、約3年間勤務し、実家のある九州に戻って来ました。
現在結婚式で使う商品の製造・販売を行う会社で営業を担当しています。

会社は若い社長夫婦が5年前に設立した若い会社で、社長の右腕として入社しました。
しかし、社長の毎回社員への支持内容がコロコロと変わったり、会社での打ち合わせを忘れてドタキャンしてしまったり、遊びまわって会社に来なかったりなど、私含め社員の社長への諦めと怒りが頂点に達してしまっています。

当初は唯一の男性社員であることや、社長と行動をともにすることが多かったということもあり
社員の考えや社長の考えを双方にうまく伝える役割を意識し行っていましたが、最近では会社にふらっと来ては、安直な指示を出し幼稚園へのお迎えの時間には帰ったりと、半年以上続く様になりました。また、報告や相談がろくに出来ず重要な案件の判断は期限が迫ってメールや電話で社長に確認する状態にまでなりました。

社員は真面目な人間が多く、社長が来る来ないに関わらずその日の業務はきっちりこなしています。
入社して1年3ヶ月が経ちましたが、私自身自分がこの環境で長期間業務にあたり、成長する自身がなくなってきました。現職の期間が短いため、転職するにも現実的な厳しさを感じています。

社員のモチベーションは落ち、方向性がまったく見えない会社の現状です。断片的な情報の記述しかしておりませんが、ご意見を頂ければと思います。

justdoit0612さん ( 熊本県 / 男性 / 26歳 )

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経営コンサルタント

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フォロワーシップの考え方で接すると、少し感じ方が変わるのでは

2011/06/10 10:01
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 私は「フォロワーシップ」といって、簡潔にいうと上司をどうマネジメントするかというような研修プログラムを実施していますので、その観点で少しアドバイスさせて下さい。

 まず社員の皆さんからすると、「経営者は本来は率先垂範すべきなのに、サボってばかりで仕事をしないし、約束も守らない。こんな社長のもとではやってられない。」という感じなのでしょう。
確かに経営者としては大いに問題アリですね。

 ではその社長さんに、どうなってもらうのがベストなのでしょうか。
 毎日きちんと会社に来て、的確に一貫した指示をして、いつでも報告、相談ができること、なのでしょうか。
 もしそうなったとすると、現場は意外に息苦しいのではないでしょうか。

 御社のようなオーナー経営者の会社では、社長がいないと現場が回らないところが多いですが、社長がいなくても日々の業務が回っていくというのは、逆に強みですばらしいことだと思います。どうせなら、現場の事はさらに全面的にまかせてもらえるように仕向けてみてはどうでしょうか。

 社長ももしかすると少しはやましい気持ちがあって、仕事に関与しなければと中途半端に指示を出しているのかもしれません。ならば「その辺りは任せてください」と言ってしまっても良いのではないでしょうか。
 もちろん、必要最低限の報告、連絡、相談は必要でしょうから、その辺りの約束事は必要かもしれませんが、報告や相談もメールや電話で可能なら、それで良しと割り切ってしまってはどうでしょう。
 会社の方向性も、社員同士で話し合って、「こんな方向性でやりたい」と提案してみてはどうでしょう。

 …ときれいごとを述べましたが、現実はなかなか難しいのかもしれません。
 ただ、経営者は親ではないですし、人格者であることもそれほど多くはないです。
 例えば「自分たち社員に、仕事と生活の場を提供してくれるスポンサー」などと考えて接してみると、社員の皆さんの感じ方も少し変わるような気がしますが、いかがでしょうか。

評価・お礼

justdoit0612 さん

2011/06/10 17:40

小笠原隆夫 様

始めまして。この度は、平常業務でお忙しいところ、お返事を頂き誠に有難うございます。
フォロワーシップ、恥ずかしながら始めて耳にした言葉でした。また、その様な研修があるの
ですね。同じ様に悩む方が多いと言うことでしょうか。ただ、小笠原さんの考え方で、少し
切り替えることが出来そうです。事実毎日来られても、というところは正に当たっているという
他ありません。
少し考え方を柔軟に持ち、社員みんなで工夫してやって行こうと思えました。
アドバイスを頂き、本当にありがとございました。

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