小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「受け身はそんなに悪いのか?」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
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オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
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受け身はそんなに悪いのか?

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 私の思い・考え 2012-10-01 09:00

  先日セミナーを開催させて頂きまして、その中でお話させて頂いた内容を少々書かせて頂きます。

 

  最近よく「今の若い人達は受け身で指示待ちだ」という話を聞きます。私も確かにそんな傾向は感じますし、自分でどんどん仕事を見つけて自律的に動いてくれる部下がいたら、どんなに良いだろうかと思います。

  ただ、受け身や指示待ちって、そんなにいけないことなのでしょうか? もし自分の部下が、自分の判断でどんどん動いてしまったらどうなるのでしょうか。

 

  多くの人は、「受け身で指示待ち」と批判はするものの、その前提として「自分の意図を汲んで」「自分が指示するであろうことを先回りして」など、「自分の思った通りに動く」という条件がつくはずです。本当に「能動的に指示を待たずに」行動されると、実はとっても困るはずです。

 

  また、「言われないと動かない」と言いますが、逆に、「言われると素直に一生懸命動く」とも言えます。実はやる気もあって、会社や上司や世の中の役に立ちたいと、真面目に思っています。こんな気持ちで指示を待っているとしたら、それはいけないことではないはずです。

 

  「受け身で指示待ち」ということは、確かに指摘される側(多くは若手社員、部下)にも問題はあります。しかし、指摘・批判する側(多くは上司、、先輩、管理者)は、自分の一方的な都合や思い込みで、そのように言っているところがあります。

 

  少子化で、小さいころから大人たちとの関係作りが大切で、大人たちの言う通りにして、できるだけ失敗しないようにと、家庭でも学校でもそれを心掛けて育ってきた人たちならば、社会に出た途端に「自分で考えろ」と言っても、それはちょっとかわいそうです。

 

  「受け身で指示待ち」の背景を理解して、一日も早く一人前になれるように一つ一つ教えていくのが、私を含めた社会人の先輩たちの務めではないかと思います。


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