組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。
小笠原 隆夫
オガサワラ タカオ
(
東京都 / 経営コンサルタント
)
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自責と他責
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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集
お勧めの取り組み
2007-09-24 00:00
この方は社長就任早々に社内の問題を探るべく、各署にアンケートを実施しました。自社の良い点、悪い点を記せというような簡単な物だったようですが、収集したところ圧倒的に悪い点の記載が多く、しかもほとんどが他部門に対する指摘、批判だったそうです。要するに問題点は他者のせいにして放置してしまう風潮があったということです。この方は再度同じアンケートを“自分たちがやってきたこと、責任の範疇で”という注釈を付けて実施し、初めて少しずつ本質的な話が出てくるようになってきたそうです。
その後、社内で“自責運動”(まず自分に責任はないのか、できることはないのかを考える運動)を展開しました。運動と言っても事あるごとに自責、自責としつこく言い続けたという事のようですが、これによって少しずつ、まず自分はどうなのかを考え、他部門の様子にも気を配るようになり、徐々に組織の生産性も上がっていったそうです。
組織は人の集まりですから、ともすれば他者批判に終始することになりがちですが、一方的に批判だけされても反発心にしか繋がらず、“やる気”は失われていくのが常です。自分のできる範囲で組織全体の状況を捉え、自分たちの出来ることを考える風土を作っていくことは、社員の“やる気”にとっても非常に大事だと思いました。
そして何より言い続けることの重要さも・・・。
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