組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。
小笠原 隆夫
オガサワラ タカオ
(
東京都 / 経営コンサルタント
)
ユニティ・サポート 代表
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社員誕生会のお話(失敗した理由と教訓)
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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集
現場の事例・私の体験
2007-07-16 00:00
当時、私の会社は平均年齢20代でした。お互いの関係はフラットで、良くも悪くも“上司を上司と思わない”風潮があり、それを会社の活力として肯定していました。それに対し、入社間もない総務部長は比較的古い体質の業界出身で、職制での上下関係を強く意識しているようでした。部長は上司への礼儀がなっていないと思ったようですが、社員たちには必要以上に役員や上司を持ち上げ、媚びを売っている人という風に見えていました。また総務部長は“組織は上からの指示通り動くのが当然”との考えだったようですが、社員は納得できないならば発言していくことが正しいと思っていました。要するにお互いが理解できていない状態だったわけです。
更に不信感を増す小さな事柄が積み重なっていきます。“会の趣旨があいまい”、“参加を強制”、“親睦に似合わない内容”など。ですから失敗理由を一言で言うと“会社の雰囲気、風土に合わないやり方で実施したため”ということになります。
社内行事は、このようにやり方を誤ると、マイナスに働く事もあります。良かれと思ってやっているのにもったいないと思います。“他でうまくいっているから自分も”ではなく、自分たちの組織風土を考え、多くの人が前向きに取り組める環境を考えながら取り入れて頂きたいと思います。
最後は私にとっての教訓です。
○実施目的は必要、しかし多くを求めるべきでない
目的があいまいでは長続きしないが、社内行事に期待できるのは所詮副次的効果で、それ以上を求めると不自然になる。
○最初が肝心、口コミは怖い
新しく始めようとすることほど最初が肝心。プラスの噂は鈍いがマイナスの噂は速い。
○無理強いは結局逆効果
特に宴会やレクレーションなど公私の区別が難しいところでの強制は反感を買う。
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