小笠原 隆夫
オガサワラ タカオ社員誕生会のお話(2)
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前回のお話の続きです。
そもそもこの社員誕生会は、社長以下役員と対象社員との懇談会という形で、企画したのは当時入社したばかりだった50代の総務部長さんでした。
外部から来た目で見て、何か問題意識があっての企画だったのだと思います。開催目的などの告知があったかもしれませんが、社員はそんな理由など興味も無く、単なる飲み会だと思っていたようです。
軽く考えているので、当然都合がつかず欠席したいという人間も出てきましたが、総務部長はどうしても全員出席させたかったらしく、“強制参加だ”などと言いはじめます。
“何で強制されなきゃいけないの”と言いながら社員はしぶしぶ参加しましたが、初回はおとなしいメンバーが多かったことも災いし、会話は盛り上がらず、ここでも総務部長の提案で自分の抱負などをスピーチさせられることとなり、参加者からは大不評・・・。役員の中にも“会の雰囲気が良くない”などと言う者も出る始末です。
話は他の社員に口コミで伝わり、次の参加予定者はみんな何かサボる言い訳を考え始めます。当時の私もその一人。でも私たちは“総務部長が口出しする糸口を与えるな”と当日は勢いでしゃべって盛り上げ、結果ただの飲み会になって参加者に不評ということはなくなりましたが、その後、あえて実施する意味がないという話になり、ひとあたり回ったところでやめることとなってしまいました。
このような懇親会に限らず、皆さんも似たような場面に遭遇した経験があるのではないでしょうか。
次回はこうなってしまった背景、この件で私が考えたこと、私にとっての教訓などを少々・・・。
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