小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「最適な仕組みは常に変化する」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
Q&A回答への評価:
4.7/75件
サービス:4件
Q&A:193件
コラム:842件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

最適な仕組みは常に変化する

- good

社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 私の思い・考え 2016-06-07 08:00

 組織の仕組み作りとして、私がお手伝いさせて頂くことが多いのは、人事制度とその周辺の施策作りです。

 人事制度だけに関わらず、組織の仕組み作りで大切なのは、「自社に合った制度構築を行うこと」と「制度と運用のバランスを考えること」であると考えています。

 さらにもう一つ意識しているのは、この「自社に合った制度」も「制度と運用のバランス」も、その時々の状況や時間の経過に伴って“常に変化していくもの”だということです。

 

 この変化というのは、会社規模、事業内容、業績、組織構成、年齢構成や男女比ほか人員構成などの内部的なものから、業界構造や市場、景気動向といった外部的なものまで、企業の周辺では常に起こっています。そしてこれらの変化は人事制度ほかの仕組み作りと無縁ではなく、その状況によって“自社に合うもの”も“最適なバランス”も変わってきます。

 

 しかし、例えば人事制度作りに関わる方々は、主に管理部門、間接部門に所属していることが多いですが、顧客に直接接することが少ないせいか、このあたりの環境変化への関心の薄く、現場の事情にうとかったり、市場の変化を捉えられていなかったりということがあります。

 人事制度のような仕組み作りを「頑丈な建物を建てること」と同じような感覚でいて、一度完成すると「これで当分の間は大丈夫」と思っているような様子が見えます。

 

 しかし、昨今の企業を取り巻く環境変化は、思いのほか激しいものがあります。企業内の仕組みも、その変化に合わせて様々な改革、改善が求められますし、それが必要な頻度は確実に増しています。

 

 組織をパソコンやコンピューターシステムに例えたとして、人事制度などの仕組みを「ハードウェア」、制度運用を「ソフトウェア」という捉え方をすることがあります。

 しかし、企業を取り巻く環境変化の現状を考えると、「ハードウェア」は企業組織の基幹部分のみであり、制度はその上で動作する「ソフトウェア」にあたるのではないかと思います。さらに制度運用が、「操作、オペレーション」というような位置づけになるのではないでしょうか。

 

 ある目的に応じた結果を得るために、「ソフトウェア(制度)」を作って、その「操作、オペレーション(運用)」を行います。

 そこで想定した結果が得られないならば、「操作、オペレーション(運用)」を工夫するか、「ソフトウェア(制度)」の改修を考え、その時点で必要な結果を得られていたとしても、「ハードウェア(組織)」の進化を考えながら、「ソフトウェア(制度)」の更なるバージョンアップを図っていく、というような関係です。

 

 人事制度のような仕組み作りも、制度運用の改善や見直しも、「これで完了!」というような最終的なゴールはありません。常に環境変化に感度を働かせ、継続した取り組みを心掛けることが大切だと思います。

 

カテゴリ 「社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集」のコラム

カテゴリ このコラムに関連するサービス

対面相談 【対面】「活気がない」「やる気が出ない」職場活性化を考える

当事者では気づきづらい組織風土の問題をアドバイス。同テーマ商品の対面相談版です。

料金
6,000円

「今一つ元気がない」「何となく一体感がない」など、職場の風土や雰囲気に関する悩みについては、当事者しかわからない事情とともに、当事者であるために気づきづらい事もあります。これまでのコンサルティングで、活気を維持する、活気を失う、活気を取り戻す、という様々な事例、プロセスを見た経験から、会社状況に合わせた原因分析、対策をアドバイスします。(同テーマのメール相談を、より詳細に行うための対面相談です)

【対面】「活気がない」「やる気が出ない」職場活性化を考える
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム