小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「実は圧倒的に多いはずの「報われない努力」」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
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小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
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実は圧倒的に多いはずの「報われない努力」

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 私の思い・考え 2014-10-28 08:00

 ある会合で、「自分はこんなにいろいろ努力をしているのに、報われることが全然ない」という嘆きと愚痴を延々と話している人がいました。

 楽しい話ではないので、私にとっては少し耳障りでしたが、話を聞いていると、確かにその人はそれなりに頑張っているし、そんな気持ちになるのも多少は仕方がないとも思いました。

 

 ただ、「努力すれば報われるのか?」といえば、必ずしもそんなことはありません。

 成功体験がある人ほど、自分の「報われた努力」の話ばかりをし、「報われない努力はない」「だから努力を怠ってはいけない」と言います。

 もちろん私だって、「努力は必要」だと思いますし、「いつかは報われるもの」と思っていますが、実際にはその裏に数えきれないほどの「無駄な努力」「報われない努力」があると思います。

 

 「無駄な努力」というのは、まさに無駄なので、実は努力には値していないのかもしれませんし、それ以外の本当の意味での努力でも、圧倒的に多いのは「報われない努力」であって、ごく一部の「報われた努力」を自分のモチベーションとして、多くの人が頑張っているのだと思います。

 

 多くの「報われない努力」ばかりに注目していたら、人間のやる気なんてなくなってしまうでしょうから、それぞれの人が体験してきた、実際にはごく一部のことかもしれない「報われた努力」に注目して、みんな何とか努力を続けようとしているのだと思います。

 

 「努力が報われない」というのは意外に当たり前のことであって、冒頭のお話の人も、そんなことを嘆いたり愚痴ったりしても、あまり良いことはなさそうに思います。

 圧倒的に多いはずの「報われない努力」を嘆くより、「もしかしたら良いことに出会うかもしれないから・・」という気持ちで何かに取り組むことが必要なのだと思います。

 

 そんな事を考えていたら、「宝くじは買わないと当たらない」「参加しなければ権利もない」ということにも近い感じがしてきました。

 

 とりあえず、何か良いことに出会う権利を得るためには、自分にできる努力はしておいた方が良さそうです。ちなみに私は、まだまだ努力が足りません・・・。


 

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