小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「自己主張と自分勝手の差」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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自己主張と自分勝手の差

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験 2008-07-14 00:00
 自分の意見をきちんと伝えることは重要なことです。日本人は自己主張が足りないなどと言われますし、組織で仕事をするためには、お互いの意見をぶつけながらより良い物を見つけ出していくことが、組織の生産性や効率をあげていくことに繋がり、チームワークを生み出します。しかし一方で、自分の意見に固執したり、強く主張しすぎると自分勝手といわれます。

 この違いは何かと考えると、自己主張の中に相手側の視点が考慮されているかどうかにかかっているように思います。お互いにWin-Winの関係を作れる内容なのかということです。

 最近、一方的に自分の都合だけ主張する人が増えているように思います。クレイマーやモンスター○○と言われるような人たちは典型ですが、会社の中でも自身や自部門がメリットを得るために、他にシワ寄せを求めてくるようなケースが結構あります。「自分たちはギリギリまで頑張っているから、そっちが何とかすべきだ」などと言ってくることが多いですが、たいがい相手側の仕事の状況などはよく理解しておらず、一方的な話のことがほとんどです。

 もちろん対決姿勢で徹底的に自分たちの主張を展開するような交渉が必要な場合もありますが、同じ組織やチーム内での意見交換はそうではありません。やはり相手の立場を知り、お互いにメリットがある話にしなければ、“自己主張”は単にチームワークを悪くするだけの“自分勝手”になってしまうのではないかと思います。

 ただこれも、他人のことまで考える余裕がどんどん無くなってきているということが、一番の問題なのかもしれません。
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