小笠原 隆夫
オガサワラ タカオあらためて感じた「自分基準の危うさ」
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以前、FMラジオ番組で「オフィスの置き菓子」について、ちょっとだけコメント出演させて頂いた時に思ったことです。
オフィス環境の変化の中で、特に社員のリフレッシュに関する取り組みが変化しており、その切り口としてのテーマ設定ということで、私の方でも事前にデータ収集をしましたが、放送に出なかったデータで私自身も意外に思ったことがありました。
それは、就業中におやつを食べる頻度をきいたところ、「毎日」が35.8%、「週に4回」が12.7%、「週に3回」が18.2%と、7割近い従業員が週5日のうち3日以上、3人に1人は毎日会社でおやつを食べているということでした。“オフィスで頻繁にお菓子を食べる人が結構な多数派だった”ということです。
実は私自身、あまり間食する習慣がなく、さらに家で食べることはあっても、オフィスではほとんど食べないというタイプでした。よく旅行のお土産のお菓子が配られたりしますが、たいていは誰かにあげてしまい、自分で食べたことはほとんどありません。
今でこそいろいろな会社の状況を見たり情報収集をしたりする中で、リフレッシュスペース、置き菓子なども含め、様々なオフィス事情は知識として知っています。
しかし、もしもそれがない状態で、「自分基準」だけの判断だったとしたら、たぶん置き菓子を利用するような発想は出なかったでしょうし、社内のリフレッシュ環境作りもあまり重視しなかったのではないかと思います。
部下から提案があったとしても、「別にいらないんじゃない?」と却下していたのではないかという気がします。
食べ物の好み、リラックスや休息のしかたのように、特に個人による好みの差が大きいものは、「自分と他人は違う」と頭では分かっていても、どうしても「自分基準」に偏りがちです。本音では理解できていないので、自分では相当歩み寄ったつもりでも、相手にとっては大差ないことだったりします。
よく「視野の広さが大事」と言いますが、それを保つことは実はものすごく難しいことです。好奇心を持って、いろいろな人や物に接して、見聞を広めることを意識し続けるしかありません。
私はそこまでできる自信はありませんが、「自分基準の危うさ」に陥らないようにという意識だけは持っておきたいと思っています。
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