上津原 章
ウエツハラ アキラグループ
キャッシュレス化について考える。
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消費税率の2%引き上げによる消費の落ち込みを防ぐために、
政府はキャッシュレス決済にポイント還元で優遇措置を設けようとしています。しかも、中小企業から商品やサービスを購入したらポイント還元の率が高くなるようにしようとしています。
前号のみかん通信でお話ししたように、
私はANAカードをつくりました。カード決済によって通常のカード決済で貯まるマイルに加えてボーナスマイルが貯まる店があり、200円の倍数になるように買い物をしています。見事にポイント還元の罠にはまっていることを実感しています。キャッシュレス決済+ポイント還元は、私達に余分なお金を使わせる仕組みのようです。
米系、中国系、韓国系等の外資系企業も、
スマホ決済システムの普及を赤字覚悟で行っています。赤字覚悟といっても、マスコミやSNS等で取り組みが騒がれますので、すごい広告効果です。その広告効果によって、私たちはカードやスマホの決済を便利だと思い使うようになります。キャッシュレス化社会は、見方を変えれば儲かる仕組みを考えた大企業に有利な寡占化社会ともいえます。
では、小さな個人商店はどうなるのでしょうか。
特に飲食店でありがちですが、手持ちの現金があまりない場合、入口で「カードでも支払えますか?」と尋ねて、「現金のみです。」と言われたら、カードで支払えるお店に変えるということになります。その結果、キャッシュレス決済を導入したお店の売り上げが増えることになり、現金決済のみのお店の存続が危ぶまれることにもなりかねません。
そして、キャッシュレス化が進んだら、
私たちはどのようにしてお金を管理すればよいのでしょうか。明細が発行されるとはいえ、最近はペーパーレス化が進み、自分でログインしなければ、明細を見ることができないことも多いです。頭の中でしっかり管理できればよいのですが、やはり一番良い方法は、お金を使ったその日のうちに家計簿をつけておくことだと思います。カードを使った場合は、支払いは先になりますが、その日に支払ったものとして、口座にお金を入金して、支払日に備えるようにします。
投資に興味がある方は、
キャッシュレス化によって業績が良くなりそうな会社の株式を買うのもよいでしょう。国としては、カード会社などの決済手数料を下げたいようなので、それが業績の足かせになるかもしれませんが、決済金額が増えればそのデメリットも相殺されそうです。
皆さんは、いかがお考えでしょうか。
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