上津原 章
ウエツハラ アキラグループ
資産運用での損失に備える。
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資産運用は全てがうまくいくとは限りません。資産運用を続けていて思うのは、儲け方よりも、損失を出す可能性がある時の備え方がより重要だということです。特に、アベノミクスをきっかけに資産運用を始めた方はご注意ください。備え方について、いくつか例示します。
株式や投資信託を購入されている方
会社の事業報告書、投資信託の運用報告書は必ず目を通してください。なぜ投資先の価値が変動しているかが分かるからです。時として、経営(運用)方針が変わった、世界情勢が変わった、値動きが大きくなったなど、投資を始めた時と状況が大きく変わっていることもあります。思っていたことと違う時は、投資をやめることも一案です。
クラウドファンディングをされている方
投資している金額が、ご自身の資産の中でどのくらいの割合を占めているかを確認してください。クラウドファンディングの対象先は、債務超過の企業だったり、創業間もない会社で金融機関からの融資が受けづらかったりすることもあります。応援できる会社や出資先であっても、集中投資は禁物です。
外貨建ての保険に加入されている方
老後資金準備などの目的で将来解約の予定がある方は、円高になった時に他の資産でお金の準備ができるかどうかをご確認ください。例えば、現在の現預金の残高(財形も含む)、他に貯蓄性の保険がある方は解約予定時期の返戻金額といったものです。死亡保障を重視して加入されている方は、円高になった時にいくらの死亡保障額になるか確認します。極論かもしれませんが、1米ドル=75円の時にいくらの保障額になるかも想定しておくとよいでしょう。
皆さんは、心の準備ができていますか。
資産運用が思うようにならない時、元本の回復が待てずに焦って損切りする、イライラが募って体調不良になる、といった方もおられます。どうしても気になる方は、弊社にご相談ください。
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