上津原 章
ウエツハラ アキラグループ
所変わればお金の価値も変わる ~店で違う為替レート~
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海外旅行で頭を悩ませることの一つに両替があります。
できるだけ有利に両替をしたいということで、インターネットでも様々な情報が出回っています。
さて、ミャンマーでは、チャットという貨幣が使われます。
現地では、日本円からチャットへの両替は難しいとのことでした。そこで、地元の銀行と関西国際空港で日本円を米ドルにし、それから更に現地で両替しました。
ここからは、米ドルとの交換レートの違いをみていきます。
1月23日 | 為替相場(ヤフーファイナンスより) | 1,355チャット |
同上 | 両替ショップでドル→チャット両替 | 1,353チャット |
同上 | 食料品スーパーでのカード決済 | 1,300チャット |
1月24日 | イタリアンレストランにて | 1,350チャット |
1月25日 | ヤンゴン国際空港の売店 | 1,400チャット |
両替における特殊事情
米ドルからチャットへの両替は、同行した現地の日本人から勧められた両替ショップで行いました。100ドルの新札が最も交換レートが良く、汚れた紙幣や少額の紙幣や硬貨だと交換レートが悪くなり、断られることもあります。
飛行機乗り継ぎで立ち寄ったタイのバンコクではそのようなことはありませんでしたので、ミャンマー独自の慣習だと思われます。
ミャンマーでの現金の支払い
現金の支払はチャットが基本です。ただ、米ドルでの支払を受け入れるところも少なくありません。チャットに対して不信感があるようです。
過去5年で1ドル=818チャットから1,355チャットと米ドルに対してチャットの価値が4割下落しています。
クレジットカードでの支払は
米ドル建てでした。価格がチャット建ての店だったためか、チャット→米ドルの交換レートが悪くなっていました。日本円から両替しなくてよい代わりにカード会社の為替手数料がかかります。
空港の売店では
米ドル建てで価格が付けられていました。チャットでの支払は問題ありません。米ドル→チャットの交換レートが良くありませんが、チャットが残ってしまった方が使い切りたい時に向いています。
私たちは、お金の価値は全国どこでも同じなのが当然と思いがちです。
交換レートが店次第というのは面白い経験でした。常識を見事に覆された旅行でした。
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