新幹線や、飛行機の中。

お隣の席の方って、結構気になるもんですよね。

落ち着きのない方、お弁当を食べる方。

爆睡しているような方が、通路側にいらっしゃると、

降りる時のことを考えてしまう・・・などなど。

空間の共有に、無意識に気を遣う性質なので、できれば、

空席が間に入ると嬉しいなと思います。

そんな中。

先日、新幹線の中でのこと。

わたくしは名古屋で降りるのですが、

荷物が多いわけではなかったので、

見慣れた名古屋の駅周辺の建物になるまで、

自分では、降りる気配も見せたつもりはなかったのですが。

お隣の体の大きな男性が、

残っていた缶のビールを一気飲みして、座席前のポケットに缶を入れ、

テーブルをたたんでくださったのです。

通路を挟んだ向こう側の男性に話しかけながら。

とてもスマートな動きでした。

コミュニケーションは、言葉だけでなく、ボディランゲージを使うことは

知られているし、講義でも、重点的に指導するポイントではありますが、

改めて、空気というか、気配で会話できることを再確認させていただくことが

できました。

そして。先日、オペラ（バス）歌手の森　雅史さん、コレペティトゥアの岩渕慶子さんに

福岡県・小郡市内のレーブ・ド・ベベさんという美味しい洋菓子店で、小さなコンサートを開いていただいたとき、早速、気配での会話に挑戦。

お客様の帰ろうとする気配を察して、お見送りのタイミングを掴みながら、

他のお客様との会話を楽しませていただくことができました。

オーナー・パティシエの松本　浩さんは、

それに気づかれ、「すごいね！」と、褒めてくださいましたが。

お世話になったお店のスタッフの皆さんのためにも。

ベベさんのお店に対する印象が、「がっかり」にならないようにと心がけ、

それがまた、楽しい時間であったことに、感謝したい気持ちでした。

人が人を理解するためには、直接言葉を交わすことも重要ですが、

さして言葉を交わすことなく、よい出逢いができるよう、

皆さんも心掛けてみてはいかがでしょう。

台風の影響が心配される中ですが、ご機嫌整えて。良き日になりますように。