高荷 智也(備え・防災アドバイザー)- Q&A回答「地震予知は「防災の手段」ではなく「見直しのきっかけ」にする」 - 専門家プロファイル

高荷 智也
備え・防災は、日本のライフスタイル。

高荷 智也

タカニ トモヤ
( 静岡県 / 備え・防災アドバイザー )
ソナエルワークス 代表
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地震学者について疑問です

人生・ライフスタイル 防災 2016/01/11 21:49

よく、メディアに出演されたりするような地震学者。
地震起きた後にさも、当てたかのように、当てたと言い張ります。

ミスターサンデーで度々取り上げられる某名誉教授
私的には怪しいなと。
とある地震学専門教授は、予知を否定してまして、関東の大学の教授なのに、関西の番組で、独特な話し方がにんきだそう。

なぜ関東では、立証されていない学者がでてくるのでしょうか?

Twitterでも、地震で騒ぎすぎなきもします。

どうでしょうか?
ぜひご意見いただけたら幸いです

補足

2016/01/11 21:51

不安にかられずすごしたいのです

地震予知商法で、不安にさせて、興味持たせて会員にならせようなんてひどいです。

メディアは事実語ってますか?

さん ( 千葉県 / 女性 / 19歳 )

高荷 智也 専門家

高荷 智也
防災アドバイザー

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地震予知は「防災の手段」ではなく「見直しのきっかけ」にする

2016/01/11 22:26

こんにちは、地震大国日本、本当に地震は恐ろしいですよね。

 さて、恐らくはご指摘のMEGA地震予測も含めて、「個人の命を守る」ことができる科学的な地震予知の仕組みは、現在の所この世の中には存在しません。一方、研究室のレベルでは「精度」や「的中率」を改善するための様々な研究が重ねられており、実際に成果が上がっている地震予知の方法もあるのかもしれません。

 しかし、私たち個人の命を守るために地震予知を行おうとしたら、「○月○日の○時」に「○○県」で「マグニチュード○」の地震が発生する、という精度で予知ができなければほとんど意味がありません。そう言った意味で、研究室レベルでは実用段階にあるかもしれない地震予知の仕組みも、「個人の命を守る」レベルにおいて実用レベルにあるものは存在しないと断言できます。

 そのため、精度100%の地震予知が実用化されるまでは、基本的に「地震への備え」を行うことが唯一の対策であるといえます。「頑丈な家に住む」「家具の固定をする」「避難の準備をする」これらをきちんと行っておけば、地震予知が成功しようと外れようと、自分と家族の命を守ることができるからです。

 メディアが「防災」よりも「地震予知」をあおるのは、その方が視聴率が取れるからです。その一方、地震予知の番組を見て、それが地震対策のきっかけになるのであれば、それは悪いことではありませんし、地震予知メルマガも、それだけを信じて行動するのではなく、「今週は地震の確立が高いから、念のために非常袋の点検をしておこう」と、普段行っている地震対策の点検のきっかけに使うのであれば役に立つでしょう。

 大災害に対して、政府とメディアは真実を語りません(または語る能力を持ちません)。これは東日本大震災の福島第一原発事故の対応と報道で証明されました。であれば、私たち一般市民が防災知識を身につけて、メディアの情報に振り回されずに行動するための準備をするしかありません。まずは万全な地震対策、そして地震予知の話題を見直しのきっかけに、という考え方はいかがでしょうか。

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