高荷 智也
タカニ トモヤ震災後の建物の耐震性
人生・ライフスタイル 防災 2012/11/30 13:12東日本大震災から、だいぶ経ちますがまだ頻繁に余震が続いています。
震災で結構ゆれた建物が多数あると思うのですが
それら建物は、震災でうけたダメージは蓄積していないのでしょうか?
関東で、大地震が起こると頻繁にマスコミが言っているので
気になっています。
hyohyoさん ( 埼玉県 / 男性 / 30歳 )
家の内外を観察しつつ、最近そういえば…がないかの確認を
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ご質問者さま。
こんにちは、備え・防災アドバイザーの高荷です。
いまだに続く余震、相次いで発表される新たな大地震の可能性、不安な日々が続く毎日ですから、ご質問のような住宅に対する不安が生じるのも当然ですよね。地震によるダメージの蓄積について、どのように考えれば良いのでしょうか。
■一般論として
地震によるダメージの蓄積を厳密に考えますと、
・自宅の構造、築年数、メンテナンスの状態
・過去に受けた地震の大きさと揺れ方
これらによって個々に判断が必要となりますので、一概には何とも言えません。本気で自宅の状態を調べようとしましたら、専門家による調査が必要となります。
■我が家は大丈夫か?
今後、仮に巨大地震の直撃を受けた際には、これまで蓄積されたダメージの大小にかかわらず、建物が破壊されてしまう可能性があります。
しかし、比較的小規模な地震や余震が続く日々において、一切の兆候もなくある日突然自宅がバラバラに倒壊する、という可能性は低いといえます。ダメージが蓄積されている場合、何かしらの兆候が出るはずですので、それを探ることから初めてみると安心です。
■何をすればいいか?
自宅の内外をじっくり観察してみてください
・土台のコンクリートに亀裂が入っていないか
・外壁にひびが入っていないか
・雨漏り、水漏れの形跡はないか
・窓のサッシに隙間が生じていないか
また日々の生活の中で、下記の様なことはないでしょうか
・窓やドアのしまりが悪くなった
・戸締まりをしても寒い、すきま風を感じる
・球状のものが転がりだすことがある
・特定の場所を踏むとギシギシ音がする
このような事柄について当てはまる場合は、何かしらのダメージが蓄積している可能性があります。状態がひどく心配な様でしたら、お近くの工務店や行政の耐震診断相談窓口(http://www.kenchiku-bosai.or.jp/seismic/soudan.html)に問い合わせてみるのも方法です。
特に当てはまる項目がない場合も、明日巨大地震に襲われる可能性を考えて、家具を固定したりガラスに飛散防止フィルムを貼っておくなど、身近な対策を進めておくことはとても重要です。
以上
評価・お礼
hyohyo さん
2012/12/03 15:58
行政が耐震診断相談窓口を持っている事自体知りませんでした。
大きな地震があった以上、日々の防災は本当に大事ですね。
ありがとうございました。