石橋 大右
イシバシ ダイスケ国内初めてのゼロエネ賃貸住宅が続々誕生
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ゼロエネとは、住宅の断熱性と高め、省エネ性能を上げ、さらに太陽光発電システムを導入して一次エネルギーを作り出し、エネルギー収支ゼロを目指した未来の住宅のことです。
太陽光発電で作り出した電力だけで住宅の電気を賄うことができれば、光熱費を大きく削減することができます。ゼロエネ住宅は、2030年までに新築住宅では平均的になることがエネルギー基本計画の中で方針となっています。
このゼロエネ住宅は、太陽光発電パネルが多く設置することができる住宅では実現することが可能で、マンションやアパートといった集合住宅の場合、1戸あたりの太陽光発電パネルが少なくなることから難しいとされています。
実際、各ハウスメーカーでも戸建ての住宅など、太陽光発電パネルの枚数が設置することができる住宅にて、ゼロエネ住宅の基準であるZEH基準をクリアする住宅が生まれており、国の普及目標でも、マンションやパートなどは、目標の中に入っていない状態です。
ですが、国内初となるゼロエネ賃貸住宅が生まれてきており、マンションや賃貸住宅ではゼロエネ住宅は難しいといった定説が覆されようとしています。石川県金沢市に建設される国内初のゼロエネ賃貸住宅は2018年1月21日に完成を予定しており、住宅の新築住宅の構造、規模は、重量鉄骨造の3階建て、個数は13戸というものです。
このゼロエネ賃貸住宅では、高効率エアコンやLED照明といった省エネ対策が徹底されており、これによって太陽光発電パネルの設置枚数が小さくでもエネルギー収支ゼロを可能としています。
マンションやアパートのオーナーにとっては、光熱費が安価ということは入居者を募集する上で大きなアピールポイントですし、入居者にとっても光熱費が抑えられるというのは大きなメリットでしょう。
ゼロエネ賃貸住宅は、マンションやアパートの入居率を高める効果があるのと同時に、不動産価値が高まるメリットもあるといわれています。となればハウスメーカーでも今後戸建て住宅だけでなく、集合住宅でもゼロエネ住宅の開発に力を入れることが期待できます。