寺岡 孝(お金と住まいの専門家)- Q&A回答「50歳からの住宅ローン 」 - 専門家プロファイル

寺岡 孝
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寺岡 孝

テラオカ タカシ
( 東京都 / お金と住まいの専門家 )
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50歳からの住宅ローン

マネー 住宅資金・住宅ローン 2016/05/07 12:34

夫49歳、年収1,200万、戸建持ち家あり、住宅ローン残 約2,000万、子供無し、夫婦二人です。 持ち家を売却し、4,800万くらいの新築マンションの購入を考えています。 新築の持ち家は13年目です。土地が約2,000万だったので、2,000万で売却出来れば、ローンの残りをそれで支払う考えです。貯金が2,000万しかありません。
夫婦二人だと、貯金をいくらぐらい残して、4800万の住宅ローンをすればいいでしょうか? 夫の定年65歳です。外資系の為、退職金はありません。
妻の私は47歳で、年収100万です。
アドレスをよろしくお願い致します。

ケケケ0521さん ( 埼玉県 / 女性 / 46歳 )

寺岡 孝 専門家

寺岡 孝
建築プロデューサー

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50歳からの住宅ローン

2016/05/08 02:06

アネシスプランニングの寺岡と申します。宜しくお願いします。

さて、ご質問の件ですが、新規に借り入れするローンの条件を下記の場合とします。

借入金:4,800万円
返済期間:30年
年利:1.4%固定
この場合で、16年後の65歳時のローン残債は概ね2,490万円になります。

上記の計算例でもわかる通り、定年時に約2,500万円の残債があり、もし、この額を完済する返済原資が定年までの預金で完済できるのであればこの借入は問題はありません。

また、ローンは残して定年後の約15年間も引続きローン返済をするのであれば、年金や預金で毎月返済可能か?は計算しておく必要があります。

ちなみに、上記のローンの年間返済額は196万円ほど、月のならしで約16.3万円、これに管理費や修繕積立金、駐車場代、固定資産税を加えると月々20万円近くは払う計算になります。

それにプラスして、老後の資金があるかという問題になります。
男性の平均寿命は85歳ぐらいにはなる時代です。
これは、この年齢でも死亡確率が50%ぐらいのもので、ご主人の年齢からですと、あと35年弱は生きる確率があるということです。
ですから、定年からは20年程度の生活費は少なくとも準備しておくということになるでしょう。

夫婦二人の老後生活費が、例えば月25万と考えると、年300万、20年分で6,000万、そのうち年金分が月20万あれば
不足分は年60万、20年で1,200万円という計算になります。

毎月25万では生活できないというのであれば、これに加算していくかっこうです。

仮に、ローンも継続してしまうと毎月45万円は家計から出ていく計算です。
年金の差し引きでも毎月25万はかかるということです。
(なお、ローン控除還付金や奥様の収入は加味しておりません。)

以上のようなシュミュレーションから、定年時にはやはりローン完済は必須条件かと思います。

となれば、定年時のローン残債分の2,500万円と老後資金の不足分1,200万円の合計3,700万円が少なくとも定年時までには準備しておく金額となります。

定年が近い時期に高額の住宅ローンを組む場合には、定年時以降のことをよく検討しておくべきでしょう。
現在の年収が高いので金融機関も二つ返事でOKしますが、ご自身の将来はマンションデべや金融機関は考えていませんので甘いセールストークに注意されてはと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

尚、個別のご相談や詳しい説明をご希望でしたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
宜しくお願い致します。

■アネシスプランニング(株)寺岡 孝
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