菅田 芳恵(人事労務・キャリアコンサルタント)- コラム「パワーハラスメントとは(1)~きつい指導はパワハラになるのか?」 - 専門家プロファイル

菅田 芳恵
幅広い知識を有する人事労務に関するコンサルタント&講師

菅田 芳恵

スガタ ヨシエ
( 愛知県 / 人事労務・キャリアコンサルタント )
グッドライフ設計塾 代表
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パワーハラスメントとは(1)~きつい指導はパワハラになるのか?

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ハラスメント パワーハラスメント 2015-04-24 18:41

 パワーハラスメントとは、一言でいえば「職場におけるいじめ」です。では、いじめがすべてパワハラになるのでしょうか?それは否です。

 AさんがBさんから何か言葉を投げかけられて、「不快になる」「落ち込んだ」としてもすべてがパワハラになるわけではないのです。言動がパワハラに認定されるには、「その人がどう受けとめたかではなく、一般的にどう受けとめられるか」ということが重要になります。

 例えば、「こんなこともわからないなんて、お前はバカだ」と強く言われれば誰でも傷つくでしょう。しかし反対に、「こんなこともわからないなんて、困ったやつだなあ」と冗談ぽく言われたら誰でも傷つくでしょうか?確かに「不快だ」と思う人はいるでしょう。しかし、軽く受け流す人の方が多いのではないでしょうか?実はこの差が大事なのです。

 Aさんにとってはきつい言い方でパワハラになるか指導が、BさんやCさんにとってはなんでもないかもしれないのです。

 最近「パワハラの研修」を行うと管理職の方から「パワハラだと言われるのが怖くて部下を叱れない」という相談を受けます。たった1人の傷つきやすい部下を思って指導を止めてしまうのは、他の多くの部下の育成を放棄していることと同じなのです。

 この指導方法と「一般的にはどう受け止められるのか」という視点が重要。一般的に受容される指導方法は少なくありません。ただし、傷つきやすい人もいることは確かなので、そこは上司としてコミュニケーションをしっかりとって配慮する必要があります。つまり、万人受けする指導というものはあり得ないのです。

 そこで、1人1人にあった指導を考えることーこれこそが管理職に求められていることです。きつい指導でOKの部下もいれば、NOの部下もいる。この差の把握をきちんとすることが肝要です。

 

 

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