畔柳 美知子(建築家)- Q&A回答「コーキング」 - 専門家プロファイル

畔柳 美知子
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畔柳 美知子

クロヤナギ ミチコ
( 東京都 / 建築家 )
スタジオドゥカ建築設計室 管理建築士
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トイレ手洗いのコーキングについて

住宅・不動産 住宅設備 2016/04/23 17:32

新築で住宅を建設中です。
タモ集成材クリア塗装のカウンターに TOTO L712(角型)300×303 の手洗い器を設置予定です。
この手洗い器、背面が壁に直接つきます。

手洗い器と壁の間に水が(小さい子供がいるので)入らないか心配しています。ここの接する面ははコーキングをした方がいいでしょうか?
それともコーキングはカビたり、劣化したりするのでしない方がいいでしょうか?

壁の素材についても検討しています。モザイクタイルを貼るのかそれとも汚れ防止のクロスにするのか?何かいい方法がありますでしょうか?よろしくお願いします。

yumieruさん ( 茨城県 / 女性 / 41歳 )

コーキング

2016/04/25 17:43
( 5 .0)

こんにちは

スタジオドゥカの畔柳です。

ご質問の件ですが、建築工事では、異素材をそのまま隣り合わせて使う場合、その間をコーキング/シール材を施すのが一般的です。コーキング材は柔軟性があって、それぞれの素材の動きかたの違いを吸収する力もあります。そして、安価でもあります。

例えば、木と木でしたら、日本の伝統的な木を組むという考え方で組み合わせて一体化する事が可能ですし、鉄同士なら溶接する事で、その隙間を無くすこともできます。

しかし、異なる素材は、その膨張の仕方も仕上の表面形状も、衝撃を受けたときの動きかたも全て異なりますので、隣り合わせた場合、かならす、隙間が生じます。人が動いた時のその衝撃を受けて、手洗い器と壁は違う動きをする事もあるでしょう。その度に、その隙間は大きくなったり小さくなったりし、両方の素材はぶつかりあって害を及ぼします。

その隙間を最小限としても、それは水や空気が通るに十分な隙間です。

その為、あらかじめある程度の隙間を持たせ、その隙間に、柔軟性があり、緩衝剤となるコーキング材を施工し、しかもそれが、水や空気の隙間への侵入を防ぐのです。

TOTOの手洗い器L712の背面が直接壁につく場合、その背面の素材が何であれ、そこに隙間が生じ、跳ねた水は必ず、カウンター材に落ちてきます。

その度にきちんと拭き取る等しなければ、おそらく、年月とともに、カウンターのクリア塗装を傷め、塗装の種類によってははげてしまうでしょうし、あるいは違う塗料の場合は、水が木にしみ込む事もあり得ます。最悪、カウンター素材の腐敗に繋がります。

コーキングがかびたり、劣化したりということが起きたら、取り払って、打ち直しをすれば良い話です。カウンター材を取り替えるより簡単と思います。

カウンターの背面は、何しろ、水をはじく、跳ねた水による水垢を拭き取る等して掃除できる素材を選択する事が望ましいと思います。

評価・お礼

yumieru さん

2016/05/02 08:33

ありがとうございます。コーキングをして対応したいと思います。

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