松井 千恵美
マツイ チエミお箏(こと)の箏糸(こといと)と箏柱(ことじ)
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こんにちは!
お箏(こと)の麗華です
お箏には13本の糸・絃(げん)が張ってあります。
箏を弾く位置からみて、一番向こうの糸(絃)を一の絃(げん)といいます。順次二、三、四、五、六、七、八、九、十の絃と呼び、十一番目から斗(と)の絃、十二番目を為(い)の絃、十三番目を巾(きん)の絃と呼びます。
その昔は一、二という数字ではなく「仁(じん)、智(ち)、礼(れい)、儀(ぎ)、信(しん)、文(ぶん)、武(ぶ)、斐(ひ)、蘭(らん)商、(しょう)、斗(と)、為(い)、巾(きん)」と称していました。
現在の斗、為、巾はこの名残です。
古くは箏を「仁智」と読んだこともあり、いかに高尚な楽器であったかがわかります。
箏糸(こといと)は、昔は全部絹糸からつくられていました。
いまはテトロンの糸が大半です。
それぞれ長短はありますが、テトロン糸の進歩により音質も良くなり、丈夫で安価なため、現在はテトロン糸が大半です。
箏柱(ことじ)はこの箏糸に一つずつ立てて音をつくります。箏柱の頭には糸を乗せるわずかな溝があります。そこに糸を乗せます。
一から為の12本の糸には、同じ大きさと形の柱を立てます。(小柱や大柱もありますが、初心者は使いません)
箏柱の素材はプラスチックと象牙があります。
象牙の箏柱は音に深みと透明感、美しさがあり素晴らしいですが、お箏との相性もあるので、それなりの品質の良いお箏とあわせます。
次回はお箏の楽譜についてお話しますね
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