ご主人に「言いたいことがあるけど言えない」という悩みを抱えている女性がいました。話を伺うと、新婚で共働きで、ご主人は午後６時頃に帰宅して部屋でビールを飲みながらテレビを見ている。この女性も、午後５時に退社し、スーパーで買い物をして午後６時頃に帰宅して、急いで夕飯の支度をするそうです。

夕飯の支度は嫌じゃないけど、「私も」仕事で疲れて帰ってきているのに．．．。

さて、こんなとき、あなたはどうするでしょう。
１．言いにくいから我慢する。
２．ストレスが溜まるのがイヤだから言う。

多くの場合、１か２のどちらかを選択するのではないでしょうか。
２の場合、言い方はそれぞれかもしれませんが、「私も働いてるんだからちょっとは手伝ってよ！」とか「何で自分ばっかりテレビ見てるの？！」というような表現をする人もいると思います。
しかし、このような表現は、多くの場合、相手を責める伝え方になりがちで、相手を不機嫌にしたり、喧嘩になったり、関係を悪化させることもあります。

このような伝え方を「ＹＯＵメッセージ」と言い、相手を攻撃するつもりはなくてもそうしているのです。そして、驚くほど多くの人たちが、気づかないうちにこの伝え方をしているのです。

そんな揉め事がイヤだから１のように我慢しているけど、いつか大爆発しそうと感じている人もいるかもしれません。


そこで、３、自分の素直な気持ちを伝える「Ｉ（アイ）メッセージ」という伝え方を提供させていただきます。


先ほどの女性は、アイメッセージを知り、自分の素直な気持ちを振り返って、次のようにご主人に伝えました。
「後片付けを、手伝ってくれると、嬉しいかも．．．。」

これは、本来のアイメッセージの伝え方ではありません。しかし、大切なことは、２のように相手を攻撃する言い方ではなく、自分が困っていることや、助けて欲しいことを素直に伝えることなのです。


その後、どうなったかというと、ご主人は、一瞬戸惑ったような反応をした後「う？、うん、分かった」と言って、後片付けを手伝ってくれるようになって凄く嬉しい！とおっしゃっていました。



人それぞれ悩みや不満の違いはあるかもしれませんが、何とかしたい問題をあなたと共に見抜くことで、悩みや不満、問題を乗り越え、元気や笑顔、そして平穏を取り戻す。

その一端を担うことが出来れば幸いです。

一人だけではなかなか見抜けない問題を共に見抜き、乗り越え、元気や笑顔、そして平穏を取り戻すことが期待できます。

夫婦関係だけでなく、父親や母親、子どもなど、身近な人間関係をより良い方向に変えたい方
・悩みから抜け出したい、不満や不安を減らしたい方
・コミュニケーション力を高めたい方
・ストレスを減らしたい方
・レジリエンス力（折れない心の力）を高めたい方
が対象です。