荘司 正則(メンタル&コミュニケーションコーチ)- Q&A回答「自尊心の貯金」 - 専門家プロファイル

荘司 正則
凹んでも「折れない心」は育てることができます。

荘司 正則

ショウジ マサノリ
( メンタル&コミュニケーションコーチ )
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生きていてもつまらない

心と体・医療健康 心の不安・性格改善 2015/04/24 11:29

このサイトでは過去にも何度か投稿させて頂いております。私は兄弟のいない56歳男性です。家族は8人、教員の妻と高校3年の双子(男1、女1)、実母、実母の妹(独身)、実母の弟夫婦の計8人です。実母は91歳で要介護度2ですが、歩行が困難以外は身の回りの最低限の事は自力で出来ます。実母の弟は86歳、弟夫婦に子供はいません。最近肺がんの疑いがあるとわかり、余命を考えて遺産を私に相続したい意向です。正直、生活する上で経済的には全く困窮しておりません。ローンも0円です。妻は公務員で、安定した収入があります。二人の子供も来年の大学受験を控え、部活に勉学に励んでおります。はたから見ると、私は「幸せ」そうに見えると思います。ところが、生きていて、全く、その、張り合いと申しますか、生き甲斐がないんです。私、50歳ぐらいまではサラリーマンでしたが、早期退職し、今は知り合いの農家さんでアルバイトをしております。仕事は単純作業の繰り返しで、誰にも出来る簡単な作業です。働いていると情けなくなるんです。同世代の友人たちは、公務員や銀行員、会社経営など、「やりがい」のありそうな仕事をしてます。自分は単なる農夫です。雇用主さんからは感謝もされていますし、労働時間もある程度自由裁量で行えるというメリットはあります。
私は、つい他人と比べてしまうんです。自分にも少しはいい面も持っているはずなのに、「自分はダメだ」と自己嫌悪に陥るんです。それでいて、現状を直そうという努力もしないんです。その根底には、お金に困っていない、という生ぬるい環境があるように思います。
趣味もいろいろありますが、世間にはどんな道にも上には上がおり、比較して落ち込むんです。ですから、何をやっても心底楽しめないんです。また、妻は多忙、子供も部活などでほとんど休日もなく活動しており、時間の余裕のある自分がなぜか空しくなって来るのです。
まだこれから長い人生、どう生きていけばよろしいのでしょうか?アドバイスお願い致します。

もぐきちさん ( 山形県 / 男性 / 56歳 )

荘司 正則 専門家

荘司 正則
ビジネスコーチ

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自尊心の貯金

2015/05/17 22:41

もぐきちさん、こんにちは。
荘司と申します。

ご友人方は、「やりがい」のありそうな仕事をしているにもかかわらず、もぐきちさんは、単純作業の毎日で、張り合いもなく、充実感も達成感もあまり感じられない現状に虚しさを感じておられるように受け取りました。

そこで、これらのことを少しでもよい方向に持っていくために出来ることをいくつか挙げたいと思います。
まず、農作業のアルバイトをしておられるということなので、そこで何を作られているのでしょうか。
例えば、野菜や果物などであれば、収穫時期になったら、売り物にならない品物なども出てくると思うのですが、それを貰ってきて家族で食べたり、ご近所におすそ分けをすることもできるのではないでしょうか。美味しいとか、ありがとうと言って貰えたら少し嬉しくないですか。
また、売り物にならないものを貰ってくることができないなら、ご近所で農地を貸してくれるところがないか探してみて(ご自宅に少しでも農地があればその必要もありませんが)、そこで家庭菜園を始めてみる。もし、「家庭菜園なんかやったことがないし・・・」と言われるなら、Eテレで日曜の朝に野菜の作り方の番組を放送していますので、やりたくなるまでテレビを見て楽しむことはできると思います。
さらに、収穫した農作物を使って料理をすることもできるのではないでしょうか。「料理をしたこともないし・・・」と言われるなら、またEテレですが、平日の午後9時ごろから料理番組を放送していますので、作りたくなるまでテレビを見て楽しむ。

農夫ということに対して劣等感を感じておられるよですが、主体的に作って収穫したものを、ご家族やご近所で分かち合うことができれば、これまでとはまた少し違った充足感が得られるような気がしませんか?

もちろん、これらだけで悩みが解消されるというわけではないと思うので、「家庭」やご「近所」だけではなく、より広い「地域」という視点から、地域の公民館などで行われている「敬老会」や、「子育て」でいろいろ悩みを抱えているお母さん方に対して何かサポートが出来ないか、区長や公民館長、子育て支援施設に聞いてみたり調べてみる。
家庭でもご近所でもいいので、ほんの少し何か役割を担う。地域でもほんの少し何か役割を担う。

このようなことを、これからの長い人生で少しずつ増やしていくことで、「やり甲斐」や「生き甲斐」を感じることが出来て、サラリーマンのころに感じていたと思われる『自信や自尊心』の貯金を、再び増やせるのではないでしょうか。

「何をやっても楽しめない」とおっしゃっていますが、上記のどれか一つでも、まだやったことがないなら、未来を否定するのは「もったいない」と思いませんか。

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