井上 功一(建築家)- コラム「家づくりのミニ講座第3回」 - 専門家プロファイル

井上 功一
100年の耐久性を前提に住まう方の想いに添った家造りをデザイン

井上 功一

イノウエ コウイチ
( 東京都 / 建築家 )
株式会社 RCdesign 代表取締役
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家づくりのミニ講座第3回

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いい家づくりミニ講座 2010-02-24 17:21
今回は家づくりの社会的影響について考えてみましょう。

世の中のあらゆるジャンル、その商品で欠陥と呼ばれる商品があったり、企業の寿命があったりします。

消費者とすれば出来れば出会いたくないと思いますし、製造側だって極力事故の発生がないように最大の努力をしているはずです。それでも結構頻繁にマスコミで報道されていますね。

さらに今週はJALの件にもあるように、いまや上場ならとか、絶対にとかは無いと思って間違いないでしょう。

ところで、戦後最大の欠陥商品がなにかご存知ですか?

それは、住宅です。

太平洋戦争が終わり、日本では住宅がたりない時期がありました。とにかく早く住宅をつくらないといけない。実はそのころから、住宅メーカーという世界でも希なビジネスモデルが発生し、そこから欠陥商品を大量につくりだしたのです。

何が欠陥だったのか?それは

1 身体的・精神的病気
シックハウス症候群に代表される病気を引き起こした。化学物質が、うつ病の原因とも言われている。

2 経済的病気(住宅ローンによる家庭経済の圧迫)
住宅ローンが原因で、毎年8万人の自己破産者が出ている。住宅を消費することで景気刺激の材料と考えられてきた。

3 資産価値のない家
15年で資産価値がゼロになる。30年払い続けても終わった時にはすでにその価値が無いという信じがたい経済システム。

4 住環境の悪化
特徴のない町となり、家は古くなると汚いだけである。また、見よう見まねで海外から輸入してきた構造や工法は日本の気候に不向きなことも多く、その使い方を普及させなかった。

5 産業廃棄物にしかならない家
これまでの建築資材は再利用できるものも少なく、産業廃棄物の75パーセントは建築廃材といわれています。家族が幸せに暮らすために建てる家が、家によって不幸になる。

こんな家を造り続けていいのでしょうか?

これまでの日本では景気対策とともに政治が業界の保護をしつつ、選挙対策、献金対策に利用してきたということが原因かもしれません。

家を買うという感覚になってきたのはいつ頃からでしょうか、本来家は建てるものなんです。

これはそこに暮らす家族に特化した家を建てるということで、顔も知らない誰かが造った家を買うのとは違う感覚です。

そう、買った家では楽しい暮らし、ライフスタイルの実現は難しく、後悔する可能性が高いのではないでしょうか。

そんなことにならないために、信頼の置ける工務店を探しましょうね。

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いい家を考える。その一。(2010/01/28 17:01)

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