大平 和幸
オオヒラ カズユキ医薬・バイオ特許 のコラム一覧
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動物医薬の特許保護
動物薬の場合、ヒトで効果の出ているものをそのまま適用することがある。 そうすると、進歩性の問題で、特許にならないことがある。 そういう場合、どうやって保護(市場を独占)するかだが、一つには、データ保護期間(再審査期間)が6年間あるので、それによって6年間は独占できる。(もちろん、全部の臨床試験を別の会社がやった場合は別) それに動物薬はヒトに比べて市場が非常に小さいので、ジェネリックで参入するメリ...(続きを読む)
バイオ専門弁理士としての今年の成果振り返り
今年は発明協会(農工大ティー・エル・オーの派遣元)を退職し、ある大手特許事務所に机を借りていわゆる軒弁というのを始めた。 大手特許事務所の実務はかなり参考になったが、特許業界の厳しさも目の当たりにすることにもなった。 出願件数が減り、値引きも要請される状況では景気がよくなりようもないが、固定費の多い大手事務所ほど大変ではないかと思われる。 しかし、仕方がないとも言っていられないので、受任件数...(続きを読む)
バイオ特許戦略の講義
先日、横浜市立大学で知財の講義をしてきました。理学系大学院の博士後期課程の大学院生が約10名くらい参加していました。 さすがに大学院生は疲れているからか、こちらのジョークに対する反応があまり無く、少しやりにくかったですが、ちょうど時間内にぴったり収まる形で終了できました。 バイオ特許戦略と、化合物医薬特許とiPS細胞特許の話をしました。今回は約3時間でしたが、ちょうどいい感じ...(続きを読む)
先端医療特許保護とiPS細胞関連特許のセミナー
先日某大学で、先端医療特許保護制度の検討結果とiPS細胞関連特許の講義をしてきた。 先端医療特許制度は検討会の報告書が出ている段階で今後、審査基準が改定される方向である。 最も大きな成果としては、患者のクオリティオブライフを劇的に向上させる投与方法であれば、同一患者群、同一適用部位であっても特許される可能性が出てきたことである。 これまでは、用法、用量の発明については...(続きを読む)
医薬品開発の今後
医薬品の開発には昭和50年代には10年20億と言われていた。 それが1990年代には、20年800億となったそうだ。 開発投資が膨大になり、新薬開発は壮大なバクチ等という人もいる。 しかし、開発費が増えてはいるが、新薬の承認は逆に減ってきている。 このまま行けばいずれ化合物医薬は枯渇してしまうのではないか?と心配するむきもある。 そんな中でもバイオ医薬品はまだ...(続きを読む)
医療方法特許の今後
医療方法については、以前から産業上利用できる発明でないとして特許の対象とされていない。 しかし、医薬の投与方法については、方法ではなく、物の発明として記載することで特許されることになっていた。 このあたり、米国とは異なる体系になっていて、それなりに論理が通っているのだが、現実には、患者群か適用部位が異なる必要があった。 同じ患者群、同じ適用部位であれば新規制無しとして...(続きを読む)
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