沼田 順(ファイナンシャルプランナー)- コラム「2016年7月のソニー銀行金利と今後の見通し」 - 専門家プロファイル

沼田 順
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( 兵庫県 / ファイナンシャルプランナー )
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2016年7月のソニー銀行金利と今後の見通し

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相談業務 店舗タイプ 2016-06-16 01:00

 銀行の中では数少ない、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、7月は10年以上の固定金利が低下しました。

 まず変動金利ですが、これは日銀が「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」を継続していることや、日本の短期金融市場が安定しているため横ばいとなりました。変動金利の横ばいは、7月の他行の金利でも同様だと思います。

 なお、ソニー銀行は返済額を5年間一定としその一定の金額の範囲内で、元本、利息の定期的な見直しを行う「5年ルール」や、5年後に返済額を見直す際に前 回返済額の125%を上限とする「125%ルール」の不採用により、適用利率が急激に上昇した局面においては返済額が大幅に増える可能性があります。

 ソニー銀行や新生銀行の変動金利を選択する際は、上記の仕組みの適用がないことをよく理解しておくことが大切です。

 一方の固定金利ですが、中心となる固定10年は前月比0.090%低下の0.700%、20年超の最長期間は前月比0.235%低下の0.954%となっています。(新規で自己資金が10%以上の場合)

 ソニー銀行の資金調達時期にあたる、5月下旬から6月上旬にかけては、長期金利が低下したことが要因と考えられます。

 今後の見通しですが、変動金利はほぼ横ばいとして、長期固定金利の指標となる長期金利は低位安定の展開となりそうです。

 ここ数日、長期金利が軒並み過去最低水準を更新しているのは、世界企業の成長期待が後退しているからですが、これに加えて、23日に行われるイギリスのEU離脱の国民投票実施が影響しています。

 実際に離脱する可能性は低いと見ていますが、不安定な状況を嫌う金融市場においてはリスクオフの流れとなり、長期金利低下に拍車をかけています。

 仮にイギリスのEU離脱が決定した場合は、世界経済への不透明が強まり、長期金利は更に低下、決定しなければ低下の流れは多少変わるものと考えています。

 どちらにしても、23日までは長期金利が過去最低水準を更新しやすい状況を勘案すると、7月の他行の長期固定金利は多少低下する可能性が最も高いと考えています。

ソニー銀行、住宅ローン金利


沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)


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