ダイエットで体調を崩した模様ですが、恐らく栄養バランスが悪くなり代謝異常や自律神経失調などのトラブルを来たしたものと推測されます。
ダイエットに当たっては体重を減らしてシェイプアップすることも大切ですが、何よりも代謝と栄養バランス、自律神経バランスなどを維持し体調を崩さないことが重要です。
すなわち食事と運動の両立をはかり、食事の量だけでなく食材や栄養素のバランスにも気を配り、体を冷やさないようにすること、ストレスと上手く付き合うこと等が必要です。

ダイエットで失敗しやすいパターンにはいくつかありますが、代表的なものとして食事のカロリーを減らし過ぎること、炭水化物に頼り過ぎ肉や魚などの動物性食品を極端に避けること、野菜類が不足すること、運動不足に陥ること、反対に運動のやり過ぎ等が挙げられます。
例えばダイエット志向の女性にありがちな「肉や魚を避ける」食生活パターンでは、アミノ酸やタンパク質、ビタミン、ミネラル類等の栄養素の不足を招きます。その結果、体温や代謝の低下、神経伝達物質の機能不全、免疫力の低下、皮膚や粘膜の過敏などといった弊害を起こしやすくなります。

このような事態を避けるたべに、ダイエットに於いては必要な栄養素をむしろしっかりと摂取するという姿勢が望まれます。いわば「食べて痩せる」という視点が必要なのです。
ダイエットすなわち痩せて体重を落とすに当たっては、「糖質」の制限が最も重要な要素となります。糖質以外の脂質やタンパク質などの栄養素は、基本的には大きく減らす必要がありません。もちろんビタミンやミネラル類は減らさないことです。
このような食事方法は今や、ダイエットだけでなく糖尿病の食事療法の主流となりつつあります。「糖質制限食」といわれる食事療法です。

具体的には、ご飯やパン、めん類などの炭水化物を控え目にし、甘いお菓子類は極力抑えます。反対に野菜や果物、海藻類、豆類、イモ類、キノコ類をたっぷり摂取し、肉や魚なども適度に食べることがお勧めです。
それと並行して、有酸素運動やストレッチ、適度の筋力トレーニングなどにも取り組みましょう。運動をすることで代謝が活発になり、食事で摂った糖質や脂質がエネルギーに変換しやすくなります。
またお風呂の活用も大切です。体が冷えていると脂肪が燃焼しにくくなるので、温めの半身浴で体をゆったりと温めるようにしましょう。