森本 直人
モリモト ナオト相談するファイナンシャルプランナーの資格について
マネー 家計・ライフプラン 2017/07/25 15:27以前こちらでお世話になった者です。
今回改めて質問させて頂きますので宜しくお願い致します。
現在、保険の見直しや家計のことなど、あらゆる事をファイナンシャルプランナーに相談したく、
独立系FPを探しているところです。
相談を検討中のFPが数名見つかりましたが、保持資格の種類が皆さん色々です。
そこで専門の方にお伺いしたいのですが、
1.FPの「級」については、2級より1級保持者の方が良いですか?
2.AFPよりもCFPを持っているFPの方が良いですか?
3.その他、持っていると良い資格がございましたら教えて頂きたいです(その資格を持っているFPが居るか確認してみます)。
4.他に、経歴など、どのFPが良いか選ぶ上でポイントとなることがございましたらアドバイス頂きたいです。
※検討中のFPの中で良さそうな方が数名いらっしゃいますが、うち一人は2級及びAFPとなっておりました。他の方はCFPや1級を保持していらっしゃるようです。
皆様どうぞ宜しくお願い致します。
しろくまぱんださん ( 宮城県 / 女性 / 32歳 )
FPの選び方
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しろくまぱんだ様、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
資格ですが、個人的には、日本FP協会のAFPまたはCFPを保有している人がおすすめです。
事前に、日本FP協会の会員倫理規程にそってアドバイスしてもらえるか、と念押ししてみるのもよいかもしれません。
日頃から、相談者の側に立ったアドバイスを実践しているFPであれば、「もちろんです」のような反応があるはずです。
一方、自らが扱う保険の契約に結び付けることが主目的のFPからは、「面倒な人」と思われてしまうかもしれません。
ただし、その場合も、誠実な人であれば、これは、FP相談ではなく、保険代理店の立場として、保険商品の案内が中心です、ときちんと説明してくれるはずです。
要するに立場の違いを知ることが大切ということです。
あとは、FP資格だけでなく、相談したい内容の相談経験や実務経験があるかどうかも重要です。
FP資格者の中には、保険に対して否定的な人もいて、極端な場合、必要な保障まで削ってしまうような提案もありえなくはありません。
万一の時、困るのは、ご自身やご家族なので、資格や立場だけでなく、その人が話す、話の筋が通っているか、で判断することもポイントです。
なので、私見としては、一方的に答えを押し付けようとするFPよりも、なぜそうなるのかを丁寧に説明してくれるFP、違う考え方も尊重してくれるFPを選ぶ方が安心かと思います。
なお、AFPとCFP、FP技能士の2級と1級に、知識上の大きな差はありません。
一方で、相談経験はFPごとにかなりの差があるので、相談事例、経験年数などを直接尋ねてみるのもよいと思います。
良いFPの選び方をマニュアル化するのは難しいのですが、いくつかのポイントを書いてみました。
評価・お礼
しろくまぱんだ さん
2017/07/31 12:05
森本直人様、この度はお忙しい中、ご丁寧なご回答を誠にありがとうございました。
先日もアドバイスを頂きましたが、今回もご回答頂きましたこと、心より感謝申し上げます。
返信がとても遅くなり申し訳ございません。
頂いたご回答、とても参考になりました。ありがとうございます。
FP協会ホームページから会員倫理規定を確認してみました。
規定を含め、どのような姿勢で対応して頂けるのか、検討しているFP様に念押しで確認してみたいと思います。
実務経験についてですが、今相談を検討しているFPはまだ年齢が若く(30代前半)、FPとしての経験も他の年齢が高い方に比べると年数は浅そうでした。しかし、今までの業務実績やご本人の考え方など色々調べたところ、他の方(もっと年齢が上の方々)と比較して自分が相談したいことに関する実績がしっかりあるようで、相談してみたいFPだと感じました。実際、メールで問い合わせた際も感触は良いと思いました。保険については、本人が利用出来る社会保障を活用した上で、他に必要と思われる保険は最低限度に加入するという考えのようです。
相談してみたいと思うのであれば、年齢やFPとしての経験年数はあまり考え過ぎなくても良いものでしょうか?
またアドバイスございましたら宜しくお願い致します。
森本 直人
2017/07/31 14:36
しろくまぱんだ様、評価・コメントありがとうございます。
FPとしての経験年数は、長い方が、アドバイスを間違えるリスクは低くなります。
ケーススタディーが豊富なためです。
年齢は、若くて開業したてなどの方が、熱心に調べたり考えたりしてくれる可能性は高いと思います。
ただし、相手は人なので、あくまで一般的な傾向です。
完全マニュアル化は難しいです。
若くて経験不足でも、例えば、必要に応じ先輩FPや関係機関に問い合わせるなどして、しっかりと対応してもらえるケースも考えられます。
なおひとつ言えるのは、相談するご本人が、相談相手と誠実に向き合って、信頼関係を築くのが大事ということです。
例えば、「自分だけ得したい」のようなズルい考えを持っていたら、同じ対応が、FPからも返ってきがちです。
同じFPでも、相談の仕方で対応が変わることはありえます。