森本 直人(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「相続財産500万円をどうするか」 - 専門家プロファイル

森本 直人
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( 東京都 / ファイナンシャルプランナー )
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相続した500万円をどう活かしていけばよいでしょうか

マネー 家計・ライフプラン 2017/03/10 09:46

先日妻の父が他界し、500万円を相続しました。
この500万円をどう活かすか考えあぐねております。

妻自身の財産として持っておく。
教育資金として考える。
老後のために運用する。
住宅ローンの返済に充て、浮いた支払い分を別の形で積み立てなどし
教育費、老後の費用に充てる。

私自身が、家族が幸せに暮らしていけるように使うことが
父の願いでもあると思っています。
どうぞアドバイスいただけたらと思っています。
よろしくお願いいたします。

(現状)

夫44歳 妻45歳 長男11歳 次男9歳

夫年収(給与)700万
妻年収(パート給与)90万

持ち家 住宅ローン35年(繰上返済により夫60歳の時点まで短縮済)
    ローン月額99000円 ボーナス払い無し
    ローン残高1700万円

繰上返済用に年間30万円積み立ては継続中

貯蓄 普通預金(繰上返済用とは別) 200万
   住宅財形(会社)       300万
   長男名義普通貯金(進学用に)200万(子ども手当て積み立て中)
   次男名義普通貯金(進学用に)200万(子ども手当て積み立て中)
   払い済み学資保険(ローン見直し時に変更している)
   長男名義 70万
   次男名義 20万

月々の貯金 住宅財形1万(ボーナス3万)
      銀行積み立て3万
      住宅ローン繰り上げ用2.5万   
      子ども手当てをそれぞれ貯蓄へ 2万

保険 夫 医療保険 入院5000円
   妻 医療保険 入院5000円
   妻 がん保険(夫が健康状態により加入できず)
   夫 生命保険(団信代わりに加入。支給額が年々下がるタイプ。60歳で消滅)
   妻 生命保険 1000万円(独身の頃からのもの)
   子 子ども共済(それぞれ)

これから教育費もかかる時期に入ってきますし、住宅ローンの完済も目指したいところ
ですが
充分とは言えない状態と思っています。
住宅、自家用車も10年目になり、リフォームや買い替えも近々必要と思います。

生命保険は、子どもが小さいうちは困らないようにという考えのみで
住宅ローン補填分しか加入していません。

老後の備えについては皆無の状態です。

すや2234さん ( 千葉県 / 女性 / 44歳 )

森本 直人 専門家

森本 直人
ファイナンシャルプランナー

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相続財産500万円をどうするか

2017/03/10 18:14

すや2234様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。

相続した500万円をどう活かすか考えあぐねておられるとのこと、拝見しました。

他に、積立貯蓄もしっかりされているご様子ですね。

500万円は、もちろん住宅ローンの繰上返済に充てることもできますが、最近は特に超低金利のため、繰上返済がかつてほど有利な選択とは言えなくなっているかもしれません。

ちなみに、資産運用の基本として、金利が低下すると、不動産は値上がりすることが多いです。

というのも、低金利の融資を活用して、収益性のある不動産などに投資をしようとする人が増えるからです。

また、理屈として、不動産を保有する上場企業の株式なども値上がりします。

それなら今から株式や不動産に投資をすればよいかというと、悩ましいところです。

少なくとも、2012年頃までの投資環境とは異なっており単純ではありません。

今は不動産バブルの状態と見る人もいれば、日銀の金融政策でさらに資産インフレに向かうとの見方もあります。

一般的に、株式や不動産はインフレに強い資産で、現金はインフレに弱い資産です。

とはいえ、現状、日銀の金融政策で資産インフレは起こっても、消費者物価の上昇にはつながっていません。

個人的見方としては、高インフレによる生活苦よりも、むしろ国の借金問題に起因する大幅な消費増税、年金カットのほうを危惧しています。

将来年金が少なくなることを考えれば、余裕資金のある方は、資産運用で増やすことも真剣に考えた方がよいと思います。

FPとしてご相談を受けていると、「相続財産はあてにしない」とおっしゃる方も少なくありませんが、今回もしこの500万円を「(生活上)いったん無いもの」と捉えられるのであれば、あくまで長期計画で老後のために運用する選択もありえます。

もちろん、目標リターンを高く設定する場合は、その分価格変動を伴いますので、計画の立て方は重要です。

ただ買えばよいというほど単純でありませんので、もしその場合は、よく勉強しながら取り組まれることをおすすめします。

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