向井 啓和(不動産業)- コラム「公示地価発表(国土交通省)」 - 専門家プロファイル

向井 啓和
みなとアセットマネジメントの向井啓和 不動産投資のプロ

向井 啓和

ムカイ ヒロカズ
( 東京都 / 不動産業 )
みなとアセットマネジメント株式会社 
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公示地価発表(国土交通省)

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不動産投資マクロ環境 2009-03-23 20:02
「公示地価、3年ぶりに下落 資産デフレが本格化」というニュースが出ておりました。確かに去年から市場価格が下落しておりましたので、不動産投資をしている人からすると特にサプライズは無いはずです。ただ、首都圏(東京圏)の不動産投資の参考になりますので、ご紹介します。

まず、公示地価の下落率が最も低いグループは以下のエリアです。同率一位が千葉県市川市、千葉県船橋市、千葉県成田市、千葉県浦安市、千葉県浦安市、神奈川県横須賀市と東京圏の不動産で最も値持ちの良かったのは千葉県の不動産でした。

確か以前コラムを書いた際に人口動態からみて千葉、埼玉への人口の増加が強く見られるという事を書いておりますが、その内容を裏付ける様な結果になっています。(公示地価情報詳細はこちらでご確認を→http://tochi.mlit.go.jp/chika/kouji/20090323/index.html)


下落が最も少なかった地点(上位)
1 市川5−3 千葉県 市川市富浜1丁目4番15外
『富浜1−2−17』 398,000 398,000 0.0%

1 船橋9−2 千葉県 船橋市日の出2丁目11番
『日の出2−17−1』 62,000 62,000 0.0%

1 成田−18 千葉県 成田市玉造7丁目10番12 77,200 77,200 0.0%

1 浦安7−1 千葉県 浦安市港46番 137,000 137,000 0.0%

1 浦安7−2 千葉県 浦安市鉄鋼通り2丁目108番
『鉄鋼通り2−3−11』 147,000 147,000 0.0%

1 横須賀10−3 神奈川県 横須賀市田浦大作町97番7 64,500 64,500 0.0%

7 守谷5−2 茨城県 守谷市御所ケ丘2丁目11番2 97,700 97,600 △ 0.1%

8 龍ケ崎−6 茨城県 龍ケ崎市佐貫4丁目8番7 65,500 65,400 △ 0.2%

9 足立5−29 東京都 足立区扇1丁目4320番6外
『扇1−21−5』 394,000 393,000 △ 0.3%

10 守谷−1 茨城県 守谷市百合ヶ丘2丁目字清水2765番11外 91,800 91,500 △ 0.3%


一方下落率の大きかった地点は東京都品川区、東京都渋谷区、東京都品川区、東京都港区、東京都港区、東京都目黒区・・・と一般的に人気の高い城南地区のエリアになります。城南地区のこれらのエリアは実需である居住用の住居のみならず、投資用の不動産としてマンションやその他の建物の需要も高いところになります。

先回り買いが一昨年辺りに最も入っていたエリアです。また、多くの新興不動産会社やファンドが買い漁ったエリアでしたので、その破綻に合わせて下落しているのもうなづけます。


下落が最も大きかった地点(下位)
1 品川5−23 東京都 品川区南大井4丁目10番1外
『南大井4−15−8』 970,000 776,000 △ 20.0%

2 渋谷−6 東京都 渋谷区大山町1067番41外
『大山町34−9』 1,310,000 1,070,000 △ 18.3%

3 品川5−10 東京都 品川区南品川2丁目18番3外
『南品川2−2−5』 1,020,000 835,000 △ 18.1%

4 港−1 東京都 港区赤坂6丁目1911番
『赤坂6−19−23』 2,280,000 1,900,000 △ 16.7%

4 港5−43 東京都 港区南青山7丁目221番2外
『南青山7−10−3』 2,760,000 2,300,000 △ 16.7%

6 港5−53 東京都 港区新橋4丁目26番9
『新橋4−14−3』 1,330,000 1,110,000 △ 16.5%

7 目黒−27 東京都 目黒区平町2丁目71番3
『平町2−1−2』 770,000 643,000 △ 16.5%

8 港−4 東京都 港区南青山4丁目190番外
『南青山4−12−1』 2,090,000 1,750,000 △ 16.3%

9 渋谷−18 東京都 渋谷区神宮前5丁目34番5
『神宮前5−34−3』 1,550,000 1,300,000 △ 16.1%

10 港5−27 東京都 港区芝4丁目605番1外
『芝4−6−4』 1,990,000 1,670,000 △ 16.1%

10 渋谷−5 東京都 渋谷区松涛1丁目26番37外
『松涛1−13−7』 1,990,000 1,670,000 △ 16.1%


これだけ不況とデフレのダブルパンチで来ても下がらない千葉県や埼玉県や茨城県等の東京の通勤圏の不動産投資をするのは一つの選択です。

一方中心エリアがこれだけ下がり出したのでその中心を更に安く買うと言うのも選択と思います。

ちなみに本日フルローン(実際はオーバーローン)がおりたお客様が契約したのは千葉県の物件でしたが、数日前には下落率の大きい港区青山の物件に将来居住も検討するお客様から買付を頂きました。
(感謝、感謝です。)

正解が一つではないのが不動産投資の面白いところです。
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