先日、柏市で行われた『ITI Study Club 千葉北』に出席してきました。

ITIというインプラントは長い歴史を持ち、世界で最も使われているインプラントのひとつです。

世界中の先生が使っているこのインプラント、現在使用している歯科医が集まり、

情報を交換したり共に考えを述べる勉強会が世界中で行われています。

東京医科歯科大学、日本大学の教授、准教授であったり、インプラントを行っている先生であれば

誰もが聞いたことがあるような日本トップレベルの先生と話し合える機会というのはそうそうありませんから

非常に有意義な時間をすごすことができました。

「講習会」ではなく「勉強会」で、人数も20～30人というところもうれしいですね。

私も普段インプラントを行っていて疑問に思っていた点、新しい治療法に関する考え方等を質問し、

また逆に自分の考えを言ったりすることができました。

年に数回行われるこの会、これからも参加していきたいですね。




昨今、インプラント治療に対するいいニュースだけではなく、悪いニュースも多く耳にするようになりました。

どんな治療も全ていいことばかりではありません。使用法を誤ったり、術者の知識や技術が足りなければ

どんなすばらしい治療であっても良好な結果を得ることができません。



私は常々、


インプラント治療　＝　飛行機


のようなものだと思っています。

今までは歯を失ってしまった場合、取り外しの入れ歯を入れたり、周囲の歯を削ってブリッジを入れるしか

ありませんでした。


しかし今は歯を失ったところにインプラントを入れ、周りの歯を傷つけずに以前と同じような生活を

送ることができます。



これが車や船に対する飛行機の存在とよく似ているなぁと思うんです。

遠い国に行く際、車や船を使って時間をかけて行くことよりも、飛行機で行ってしまったほうがずっと快適

ですよね。



ただ、この便利な飛行機も万能ではありません。

嵐の中を飛んだり、パイロットの腕が未熟であった場合には墜落してしまう危険性もあります。

インプラント治療も同じことが言えます。

条件的にインプラント治療に適していないケースでも無理矢理行ったり、インプラントを行う先生の知識や腕が

未熟であった場合には失敗する危険性もあります。


インプラント治療、以前は一部の先生しか行っていませんでしたが、近年は非常に多くの先生が

インプラント治療をおこなっています。

知識も技術もない歯科医が安直に手を出すことも多く、その分トラブルも増加しています。

こういったトラブルは知識や腕があればたいていは（全てではないです）回避できるものです。

『インプラント治療は危険だからダメだ！』と言うのは『飛行機は墜落するから乗るな！』

というようなものです。



インプラント治療は本当にすばらしい治療法です。

入れ歯の苦痛から解放された！

何でも食べられるようになった！

大きく口を開けて笑えるようになった！

なんて患者さんに言われると本当にインプラント治療に携わってよかった！と思います。



我々インプラント医はパイロットのようなものです。一歩間違えば患者さんを危険にさらすことになるもの

ですので、日頃から努力を怠らないようにしていきたいと思っています。

これからインプラントをと考えている方、インプラント治療はまだまだ医院によって大きな差があります。

安いから！なんて飛びつくのではなく、信頼のおける歯科医、歯科医院の下で治療を受けられることを

すすめます。

Yahoo!ブログでの記事

http://blogs.yahoo.co.jp/mutsumi_dental/36221062.html