おはようございます♪

歯を失った時に、人工の歯根を骨の中に埋めることによって再生させる『インプラント』という治療法。

この治療法自体は50年以上の歴史がありますが、日本で一般的な歯科医院でも多く取り扱われるように

なったのは、おおよそ『10～20年前』ではないでしょうか。

インプラントを埋め込むことで

・周りの歯の負担を軽減させ、他の歯の寿命を延ばす

・取り外しの入れ歯などが必要なくなり、快適にすごすことができる

・骨にしっかりと結合しているため、硬いものでも噛むことができる

・セラミックなどのかぶせものを使うことで、美しい歯を獲得することができる

といったメリットがある一方、骨の中に（生体親和性が高いとはいえ）異物を埋め込むわけですから

きちんとした診断、しっかりとした技術がなければトラブルを起こすこともあります。


ということで、今回は 『インプラントをする時にチェックしておきたいこと』 を説明していきます。



まずは

・安さを売りにしている歯科医院は避ける！

私のブログにも「インプラント1本10万円」なんて広告がよく入ってきますね（笑）

インプラント治療の総額は1本あたり「35～40万円」（全国平均、セラミックのかぶせ物）となっています。

これは、

・インプラント本体の費用

・土台やかぶせ物の費用、技工料

・使い捨てる器具・材料の費用

・ＣＴ等の撮影料や診断料

などが全て含まれた費用になります。


インプラント本体の値段、安いインプラント体と高いインプラント体の値段は５倍近く差があります。

インプラントと言ったからって全てが同じとは限りません、いうなれば「車」や「パソコン」と一緒ですね。

信頼の置けるメーカーのものはやはりそれなりの値段です。



土台やかぶせ物も既製のものを使わず、その人に合わせたきっちりしたものを作るとなると

それなりの費用がかかります。金属やセラミックの種類などによっても費用が異なります。



また、インプラント手術は「外科手術」ですから、当然手術時には「ディスポーザブル＝使い捨て」

るものが多く必要となります。

我々が使うもの、患者さんに使うもの、スタッフが使うもの・・・患者さんのお口に入るものは当然全て、

その他もほとんどのものが「一回限り」しか使用できません。

先日問題となったのは「インプラント体の使いまわし！」ですが、それ以外にも使いまわそうと思えば

使いまわせるものがあるんです。



こういったさまざまな費用が加わり、「１本あたり35～40万円」という値段が設定されています。

（東京都ではもっと平均が高いでしょう、50万円は普通です）

当医院は35万円で行っていますが、使っているメーカー、かぶせ物の材料や技工費（ここは腕のいい

技工士さんにかなり無理してもらってますが）などを考えると、他の先生に言わせると「安すぎる！」

なんて言われますね。



新車50万円！！とか、500万円で駅前のマンション！！なんて言われたら「安いけどちょっと心配・・」

って気持ちになりますよね。

どんなものにも「適正価格」というものがあります。いろいろな仕事をしている人にはわかると思いますが、

適正価格を明らかに下回った値段を大々的に広告している場合、「ここ大丈夫か！？」なんて

不安になりますよね。


インプラント治療は保険適用外ですのでそれなりの費用がかかります。

うちの医院でも近所の「叩き売りインプラント歯科医院」でトラブルになったという患者さんを

診ることが多いです。医院の努力やその土地によって値段が安くなっているということもありますが、

あまりに安い場合は良く考えたほうが良さそうですね。



ちょっと長くなってしまったので、続きは次回にします。

 

インプラントについて:http://www.geocities.jp/mutsumidental/implant.html

歯HOO!ブログ～松戸市の歯医者さん～:http://blogs.yahoo.co.jp/mutsumi_dental