増田 国充(獣医師)- Q&A回答「推察となりますが」 - 専門家プロファイル

増田 国充
西洋医療・東洋医療の両方の視点で獣医療に取り組みます

増田 国充

マスダ クニミツ
( 静岡県 / 獣医師 )
ますだ動物クリニック 院長
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柴犬

人生・ライフスタイル ペットの医療・健康 2014/10/02 12:26

半年前より8歳になるうちの柴犬が抱っこをするとキャンと鳴き痛がるようになりました。病院でレントゲンを撮ったところ、首の付け根あたりのヘルニアでした。その時に肥満が原因で心臓肥大もしていると言われダイエットし、3キロほど落としました。最初の頃は痛み止めの注射や薬で元気になっていたのですが、最近では薬も効かず歩き方が日によって左右違うのですが前足を庇って歩いています。速度もとても遅いです。何もないときにキャンと鳴いて痛がったり、特に寝起きが痛いようです。病院では甲状腺機能低下症を疑い、薬を飲んでいますがこれも効果がありません。食欲は前ほどではないですが普通にあります。ただ明らかに元気がなく、ゲージの隅っこで固まったように動きませんし、たまに嘔吐します。これはヘルニアによる痛みなのか。(前足を痛がるのが日によって左右違うのが気になります。)またその他どんな病気の可能性があるのか教えていただきたいです。

愛子さん ( 東京都 / 女性 / 24歳 )

推察となりますが

2014/10/03 11:15

獣医師の増田と申します。

ご質問文で判断できる範囲での回答となりますことをあらかじめご承知ください。
頸椎の椎間板ヘルニアとご指摘を受けたとのことですが、おそらくその可能性があるかもしれません。仮にこの疾患に対して確定診断をする際には、より高度な画像診断(たとえばMRIなど)が有用となります。
また、過去に体重過多があったようですので、それによる関節の負荷などの関連も否定できません。治療開始当初は痛み止めにも十分な改善があったところ、最近はどこか痛い様子が続いているようですので、進行性の病変あるいは慢性的な病変などを考慮していく必要がありそうです。

あくまで個人的見解ですが、頸椎の椎間板ヘルニアは比較的柴犬によく見られるように思います。仮にこの疾患でなかった場合にも、レントゲンでは判断しにくいような問題が発見されることもありますので、できればより精密的な検査を受けられることをご検討いただくとよいかもしれません。

ある程度原因がはっきりしてきますと、その問題に対する適切な解決策が見えてくるかと思います。

ご心配のことと心中お察しいたします。快方に向かわれますことをお祈り申し上げます。

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